霧島連山の新燃岳で火山性地震が増加しており、気象庁は活動がさらに高まった場合、噴火警戒レベルを1から2の火口周辺規制に引き上げる可能性があるとしています。24日の現地調査では特段の変化は認められなかったとしています。
新燃岳では火山性地震が増加していて、24日午後3時までの24時間で79回を観測しました。また、この10日間で233回観測しています。
新燃岳の噴火警戒レベルの基準では、24時間で100回、10日間で300回を超えた場合、レベル1の「活火山であることに留意」から2の「火口周辺規制」に引き上げることになっています。
気象庁は24日、機動調査班の2人を新燃岳に派遣し、現地調査しましたが、西側斜面割れ目の地熱域に特段の変化は見られず、噴気も認められませんでした。また監視カメラによる観測や、傾斜計、GPSによる観測でも特段の変化は認められないとしています。
気象庁は「今後、火山活動がさらに高まる可能性がある」として、今後の情報に注意を呼びかけています。