相手が16歳未満の少女と知りながら性交したとして、30代の警察官が懲戒免職処分となりました。鹿児島県警で不祥事が相次ぐ中、岩瀬聡本部長は25日の定例会見で陳謝しました。
(県警 岩瀬聡本部長)「法を遵守すべき警察職員が、今回の事案を起こしたことについて、被害者、家族、県民の皆様にお詫び申し上げたい」
県警本部警務課の30代の男性巡査部長は、ことし4月ごろ、相手が16歳未満の少女と知りながら性交したとして、今月22日、懲戒免職処分されました。
岩瀬聡本部長は、今月5日に着任してから初めて開かれた25日の定例会見で、不祥事について陳謝しました。
巡査部長を逮捕しなかった理由について、西畑知明警務部長は「被害者の関係者が事件処理を望んでおらず、被害者から話を聞けていないため」とした上で、「被害届が出されれば逮捕する可能性もある」と説明しました。
鹿児島県警では今年度、盗撮やわいせつ、捜査情報の漏えいで現職の警察官3人が逮捕・起訴され、有罪判決を受けたほか、警察情報を漏らしたとして前の生活安全部長が逮捕・起訴されています。
岩瀬本部長は「倫理観を高めるために取り組む」と述べました。
(県警 岩瀬聡本部長)「性的な犯罪に該当するような事案が複数件起きていることは、重く受け止めなければいけない。県民の信頼を回復するよう取り組みを進めていくことが私の責任。私が先頭に立って取り組みを加速していきたい」
県警は、今後もことし8月に策定した再発防止策を進めていくとしています。