自衛隊基地の整備が進む西之表市・馬毛島で、25日、事故が相次ぎ、作業員など2人がけがをしました。
九州防衛局などによりますと25日午後1時半ごろ、馬毛島での自衛隊基地整備の作業中にショベルカーが横転し、運転していた作業員が肋骨にひびが入る大けがをしました。
さらに、この作業員を種子島の病院に搬送するため、県外所属の民間船が馬毛島に向かいましたが島の東側にある葉山港の護岸に衝突し、50代の男性乗組員1人が海に投げ出されました。
男性はすぐに救助されましたが肩の骨を折るなどの重傷です。
馬毛島の自衛隊基地整備の工事では、先月、滑走路工事で、ショベルカーに乗っていたスリランカ人の男性作業員が雨水を貯める穴にショベルカーごと転落して死亡しました。
県は今回の事故を受けて、「先月、死亡事故が発生し国から対策が示されたにも関わらず再度事故が発生した」として国に対して再発防止策の徹底と県への対策の内容の説明を口頭で申し入れたということです。
九州防衛局は「事故を重く受け止め、工事作業員に安全管理の徹底を指示する」などとしています。