幕末にイギリスに渡った薩摩藩英国留学生の功績をたたえる記念館が10周年を迎え、セレモニーが開かれました。
薩摩藩英国留学生19人は、幕府が海外渡航を禁じていた1865年、西洋の優れた文明を取り入れようと、薩摩藩が留学させたものです。
後に初代文部大臣となる森有礼や、実業家として活躍し、「大阪経済の父」ともいわれる五代友厚、サッポロビールの前身をつくった村橋久成ら19人がイギリスの地を踏みました。
記念館はいちき串木野市が総事業費3億9000万円をかけて2014年に完成しました。
雨のため羽島小学校の体育館で開かれた10周年の記念セレモニーには、留学生の子孫らおよそ300人が国内外から出席し、地元の小中学生が留学生にふんして功績を紹介するなどしました。
「イギリスに行って海軍の持っている機械について調べてきました」
(薩摩藩英国留学生記念館 長崎崇館長)「薩摩藩留学生が旅立った地を後世の皆さんにしっかりと伝えていけるよう、これからも頑張って行きたい」
記念館の入館料は大人300円、小中学生は200円で火曜が休館日です。