拉致問題を風化させないでほしい――
北朝鮮による拉致被害者市川修一さんの兄・健一さんが4日、鹿屋市の中学校で講演し、拉致問題への理解を呼びかけました。
(市川建一さん)「みなさん、この拉致問題を忘れないでください。みなさま方の力を、どうか私たち家族にお貸しください」
鹿児島県鹿屋市の第一鹿屋中学校で4日に開かれた講演会では、北朝鮮に拉致された市川修一さんの兄・健一さんと妻の龍子さんが、全校生徒およそ600人を前に、拉致問題への理解を深めてもらおうと語りかけました。
事件から46年が経過する中、健一さんは「拉致問題を風化させないで、被害者の救出に力を貸してほしい」と話し、生徒たちは真剣な表情で聞き入っていました。
(生徒)「自分の身近であったと思うと、恐怖を感じた。まずは最初に友達から広めていって、大勢の人たちに伝えていきたい」
(市川健一さん)「拉致問題が風化することが一番心配。若い世代が関心を持ってもらえるのが本当にありがたい。(トランプ次期大統領について)拉致問題に進展があるのではという期待はある」
市川健一さんは今月、鹿児島市や指宿市でも講演や署名活動を予定しています。