8月の台風10号の影響で倒れていた屋久島の「弥生杉」について、屋久島森林管理署は現状のまま保存する方針を明らかにしました。
弥生杉は高さ26.1メートル、幹周りは8.1メートルで、樹齢およそ3000年とも言われています。
屋久島の観光地「白谷雲水峡」の中でも、比較的短い時間で散策できるスポットとして知られていましたが、今年8月の台風10号の影響で木の根元が折れ、倒れた状態になっていました。
弥生杉の扱いについて屋久島森林管理署は、町などとともに検討会を設置し協議を続けていましたが、9日「森林環境教育や観光資源として活用するためそのままの状態で現地保存する」と発表しました。
(屋久島観光協会ガイド部会 中馬慎一郎部会長)
「森の一部として、倒れた後も森の循環の役割を担う、教育の場として、保存していくことに賛同したい」
今後は整備をして、年度内に周辺の立ち入り規制を解除したいとしています。