12月に入り、年賀状の準備を始めている方もいるかもしれません。ただ、今年は郵便料金の値上げもあって、年賀状を送るのを最後にするいわゆる「年賀状じまい」が少しずつ広がっています。
(10代)「出さない。ラインで「あけましておめでとう」。0時ちょうどに連絡が来たらうれしいから」
(20代)「デジタルは簡単に見られるが、年賀状は毎年残るので子どもの成長も分かるし良いので出している」
(40代)「前は100枚くらい書いていた」
Q.値上がりでコスト的にも大変?
「それは大きい。さらにインク代も上がっていると思う、厳しい」
年賀はがきはSNSの普及や1枚63円から85円に値上げしたこともあって、来年用の発行枚数は10億7000万枚と、前の年より4億枚ほど少なくなる見込みです。
鹿児島市の文具店です。年賀状コーナーには、金箔で来年の干支・蛇が描かれたはがきなど、およそ100種類が並びます。しかし、年賀はがきの売り上げは年々減少し、入荷量は例年の半分ほどだといいます。
(文具のしんぷく・本店 鳩宿正美副店長)「SNSの流行で使う人が減ったり、値上げで買われる枚数が減っている」
一方で売り上げを伸ばしているのが…。
【記者】「一見普通の年賀状ですが、よく見ると「年始のご挨拶状を締めくくりたい」という字。こうした「年賀状じまい」を伝えるハガキが人気」
SNSの普及やはがきの値上げを背景に、年賀状を送る習慣をやめることを伝える「年賀状じまい」のはがきやスタンプが、人気を集めています。
店では「年賀状じまい」のはがきを10種類以上入荷しましたが、すでに8割が売り切れになっています。
(文具のしんぷく・本店 鳩宿正美副店長)「早い段階から入荷はあるかという問い合わせが多かった。出してすぐに購入されて売り切れが早かった」
年賀状やSNS。年始のあいさつは今、変化の時を迎えつつあります。
来年の年賀はがきの受け付けは今月15日から始まり、25日までに投かんすると元日に届けられます。