気象庁は12日午前11時に霧島連山の新燃岳の噴火警戒レベルを1から2の「火口周辺規制」に引き上げました。おととし8月以来、およそ2年4か月ぶりのレベル2への引き上げです。
気象庁によりますと、新燃岳では10月下旬から、火口直下を震源とする火山性地震が増減を繰り返していて、今月3日からの10日間で246回を観測しています。
また、地下の膨張が確認されるなどしたため、気象庁は12日午前11時に新燃岳の噴火警戒レベルを1から2の「火口周辺規制」に引き上げました。新燃岳の噴火警戒レベルはおととし8月19日に2から1に引き下げられて以来、およそ2年4か月ぶりのレベル2引き上げとなります。
気象庁は、火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石に、1キロの範囲では火砕流に警戒を呼びかけています。
また県は、新燃岳のレベル引き上げに伴い、12日から当面の間、中岳探勝路終点~中岳中腹のおよそ700メートルを通行禁止としました。
環境省などが管理する、獅子戸岳~韓国岳の間と、大幡山~獅子戸岳の間も新たに通行禁止となっています。
なお、これまで通行禁止としていた区間については、引き続き通行禁止を継続しています。