マイナス36度以下の強い寒気 関東、近畿、中国、四国、九州で雪か
9日にかけて、西日本から東日本の日本海側の上空約5500メートルに、平年より10度以上低い、氷点下36度以下の強い寒気が流れ込む見込みです。気象庁は、西日本から東日本では日本海側を中心に大気の状態が非常に不安定になると予測しています。
大阪北部など近畿地方や、中国・四国地方、九州北部地方では大雪となるおそれがあります。平地でも大雪となるところがありそうです。画像で掲載している18日夜から23日(日)までの全国の雪シミュレーションでは、東京など関東でも18日夜と21日午前に雪が予想されています。
【九州北部地方】5センチ~20センチの降雪
対馬海峡では、18日夜遅くから19日明け方にかけて雪を伴った暴風に警戒してください。九州北部地方では、19日未明から昼前にかけて山地を中心に大雪に注意してください。
【風の予想】
▼18日から19日にかけて予想される最大風速(最大瞬間風速)
対馬海峡 20メートル (30メートル)
【波の予想】
▼18日から19日にかけて予想される波の高さ
対馬海峡 5メートル
【雪の予想】
▼18日18時から19日18時までに予想される24時間降雪量
山口県山地 20センチ 山口県平地 7センチ
福岡県山地 5センチ 福岡県平地 1センチ
佐賀県山地 5センチ 佐賀県平地 1センチ
大分県山地 5センチ 大分県平地 1センチ
熊本県山地 5センチ 熊本県平地 1センチ
山地は標高200メートルを超える地域で、高台の住宅地が含まれる場合もあります。
【防災事項】
雪を伴った暴風に警戒してください。積雪や路面凍結による交通障害、農作物や農業施設の管理、雪による視程障害、電線や樹木等への着雪に注意してください。
【中国地方】40センチ~5センチの降雪予想
山陰では、18日夜のはじめ頃から19日夕方にかけて山地を中心に大雪となる見込みです。積雪や路面の凍結による交通障害に十分注意してください。鳥取県東部では沿岸部を中心に大雨による土砂災害に十分注意してください。
【雪の予想】
中国地方では、山地を中心に大雪となる見込みで、警報級の大雪となる可能性があります。
▼18日18時から19日18時までに予想される24時間降雪量
山陽 山地 30センチ 山陽 平地 5センチ
山陰 山地 40センチ 山陰 平地 10センチ
▼18日18時から19日18時までに予想される24時間降水量は多い所で、
山陽 30ミリ 山陰 70ミリ
【防災事項】
積雪や路面の凍結による交通障害、土砂災害に十分注意してください。
電線や樹木への着雪、雪による倒木、なだれ、竜巻などの激しい突風、落雷、ひょうなどに注意してください。
【四国地方】山地を中心に大雪 平地でも大雪のところも
四国地方では、19日未明から昼前にかけて、山地を中心に大雪となり、平地でも大雪となる所がある見込みです。
【雪の予想】
▼18日18時から19日18時までに予想される24時間降雪量
平地 5センチ 山地 15センチ
【防災事項】
積雪や路面の凍結による交通障害に注意してください。雪による交通機関への影響が予想されますので、時間に余裕を持った行動を心がけてください。
【近畿地方】北大阪の山地中心に雪 5センチの積雪見込み
19日にかけて、近畿地方の上空約5500メートルには、氷点下33度以下の強い寒気が流れ込む見込みです。近畿北部では19日夕方にかけて大気の状態が非常に不安定となり、局地的に雷雲が発達するでしょう。
大阪府では、19日明け方から朝にかけて、北大阪の山地を中心に雪が降り、積雪となる所があるでしょう。北大阪の山地を中心に雪が降り、多い所で5センチ程度の積雪となる見込みです。積雪や路面の凍結による交通障害に留意してください。
【関東地方】神奈川に「雪に関する気象情報」 東京で雪のところも?
神奈川県西部では、18日夜のはじめ頃から19日明け方にかけて雪や雨が降り、山地では積雪となる所がある見込みです。降雪による交通障害や路面の凍結等に留意してください。平地では積雪とはならない見込みですが、予想より気温が低くなった場合は積雪となる可能性があります。
【雪の予想】
▼18日6時から19日6時までに予想される24時間降雪量
神奈川県西部の山地(標高500メートル以上) 5センチ
降雪による交通障害や路面の凍結等に留意してください。
東京では「雪に関する気象情報」は発表されていませんが、画像で掲載している雪シミュレーションでは、18日夜に雪が予想されている地域があります。
【東北地方】警報級の大雪となる可能性
東北の日本海側では、冬型の気圧配置や気圧の谷の影響により、大雪となる所があるでしょう。雪の降り方や気温によっては、警報級の大雪となる可能性があります。
【雪の予想】
▼18日6時から19日6時までに予想される24時間降雪量
東北日本海側 山沿い 30センチ
東北日本海側 平地 20センチ
【防災事項】
東北の日本海側では、大雪による交通障害、屋根からの落雪、建物や農業施設への被害に注意・警戒してください。電線や樹木への着雪、なだれに注意してください。
【北陸地方】落雷や突風に注意
北陸地方では、強い寒気と冬型の気圧配置の影響で、大気の状態が不安定になっています。19日朝から夕方にかけて、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。ひょうが降るおそれもありますので、農作物等の管理にも注意してください。
23日(月)までの雪シミュレーションでは、18日(水)夜は、東京や埼玉など関東の一部や、長野、岐阜、群馬などで雪が予想されています。
19日(木)の雪シミュレーションでは、中国地方、四国地方、九州北部を中心に未明から雪が予想されています。中国地方の日本海側では大雪となるおそれがあります。午後に入ると雪の中心は北陸から東北、北日本の日本海側になりそうです。
20日(金)は、東北や北海道で雪が予想されています。
21日(土)の雪シミュレーションでは、未明に東京など関東甲信や東海、東北などで雪が予想されています。日中から夜にかけて北陸や中国地方でも雪となるところがありそうです。
22日(日)の雪シミュレーションでは、西日本から東日本の日本海側を中心に雪となり、大雪になるところがありそうです。夜には近畿や四国などの太平洋側でも雪になるところがあると予想されています。
23日(月)も日本海側を中心に雪が続くところがありそうです。今後の雪に関する情報に注意してください。
23日(月)までの全国の雪シミュレーションは画像で掲載しています。