4月に小中学生を対象に行われた全国学力調査について、鹿児島県教育委員会は18日、「自己肯定感の高い子どもはテストの正答率も高かった」とする分析結果を発表しました。
全国学力調査は今年4月、小学6年生と中学3年生を対象に行われ、県内では2万6000人が参加しました。鹿児島の正答率は、小学生が国語で全国平均を上回ったものの、それ以外の教科は全国平均をやや下回りました。
県教委は18日、この学力調査と、普段の学びについての子どもへの質問調査の関連性を調べた結果を公表しました。
その結果、小学生の国語の場合、「自分によいところがあると思う」という質問に「当てはまる」と回答した児童は、「当てはまらない」と回答した児童に比べて正答率が8.6ポイント高かったということです。
県教委はこの結果から、「『自己肯定感』が高いことが、勉強や生活においてプラスに働くのではないか」と分析しています。
(県教委義務教育課 水島淳課長)「自分に良いところがあると思うと、自信や、大変なことがあっても心の支えになって頑張ろうとなる」
このほか、タブレットなどの機器の使用頻度が高い児童・生徒は、低い児童・生徒に比べて正答率が11.3ポイント高いという結果もあり、県教委は「タブレットなどの機器を活用した学習を質・量ともに充実させたい」としています。