鹿児島市の下鶴市長は、障害のある子どもたちが通う放課後等デイサービスを、来年度中に一部、有料化する方針を明らかにしています。これに対し18日、保護者らが市役所を訪れ、有料化の撤回を求めました。
放課後等デイサービスなどを利用する人は、所得によって月最大3万7200円の負担が必要です。現在は市がこれを助成していて、利用料をゼロにしています。
しかし、財政負担などを理由に、市は去年9月から助成を見直す検討を進めていて、今月開かれた市議会で、下鶴市長は「来年度中に一部有料化する」との方針を示しました。
(有料化撤回を要望 砂走朋美さん)「私たちが声を上げることができない議会上で決定されたことは大変ショック。預ける場所がなければ働くこともできない」
障害のある子どもを持つ保護者らは18日、市役所を訪れて、有料化の撤回を求める要望書を提出しました。
(有料化撤回を要望 鮫島梨紗さん)「子どもに胸を張っていきたいので、最後まで声を上げることを諦めないでいきたい」
市によりますと昨年度、放課後等デイサービスの利用者は、のべ4万5000人余りとなっています。保護者らは今後、市議会にも働きかけていくということです。