はじめに、インフルエンザの感染が急拡大しています。県内の感染者数は先週の2倍以上に増えていて、医療機関も対応に追われています。
鹿児島市内の小児科です。インフルエンザの患者数は先週1週間は45人でしたが、今週は、18日までの3日間だけですでに80人と急増しています。
(かごしまたんぽぽ小児科 山元公恵院長)「鹿児島市内の小中高、幼稚園含めて全体的に増えている印象」
県によりますと、県内の今月15日までの1週間のインフルエンザの感染者数は2581人で、前の週の2.5倍と急増しています。
定点あたりの感染者数は西之表が102と最も多く、次いで徳之島が46、鹿児島市が35.91となっています。赤色で塗られた5つの地域で流行発生警報基準を上回っています。
年齢別では、10歳未満が1262人、10歳から14歳が607人で、15歳未満の子どもたちが全体の7割を占めています。
感染が急拡大している背景について小児科の医師は…
(かごしまたんぽぽ小児科 山元公恵院長)「インフルエンザはかかったことがある人は抗体があるので、大人も子どもも抵抗力が少なくなっている。高熱・咳・筋肉痛・倦怠感など」
医師によりますと、コロナ禍の行動制限などで、ここ数年、インフルエンザの感染者は減っていましたが、その反面、インフルエンザの抗体が減少。感染対策が緩やかになった今、感染リスクが高まっているといいます。
(かごしまたんぽぽ小児科 山元公恵院長)「いろいろなウイルスや感染症が混在している状況。これからが本番なので調子が悪いときは休む、うがい手洗い、マスク。熱が高いときには医療機関を受診」
忘年会シーズンや、人の移動の多い年末年始を控える中、感染症への対策も大切です。
※山元公恵院長の「恵」は旧字