MBCと姉妹盟約を結んでいる放送局が、韓国にあります。その放送局は「全州MBC」。鹿児島のMBCと、全州MBCは、局の略称が同じであることなどから、1990年に姉妹盟約を結びました。
以来、30年余りにわたり、お互いに訪問し合って交流を続けています。今月、MBCの一行が全州を訪問しました。
仁川空港から南へ車で3時間余り。
全州は韓国の西部にある都市で、人口は、鹿児島市より多いおよそ70万人です。
歴史を伝える建造物が随所に残る観光の街であるとともに、韓国の「食の都」とも呼ばれています。
MBCと姉妹局の盟約を結んでいる全州MBC。正式名称は全州文化放送で、韓国の全国放送の1つ、MBCをキー局とするローカル局です。
コロナ禍で中断していた両局の交流が今回、7年ぶりに復活し、鹿児島のMBCから中野寿康社長ら3人が訪問しました。
全州MBCは鹿児島のMBCと同じく、テレビ・ラジオの地上波とデジタルで情報を発信しています。
訪問した今月上旬は、一時、戒厳令を出した尹大統領をめぐる政治関連のニュースが続いていましたが、全州MBCによりますと、全州は、今の政権に批判的な意見が大勢を占めているということです。
全州MBCはVR=ヴァーチャルリアリティなど、新しい技術を積極的に取り入れています。
2つのMBCは、人口減少をはじめ、同じような地域の課題に直面する中、それぞれが新しい技術を取り入れながら情報発信を続けることの重要性を確認。国境を越えた協力を続けることで一致しました。