続いては海と日本プロジェクトです。子どもの魚離れを食い止めようと鹿児島市の保育園で魚に関する出前授業が行われました。
鹿児島市の白菊保育園で行われたのは魚の出前授業です。子どもたちに魚のおいしさや魅力について知ってもらおうと漁師などで構成する鹿児島地区漁業士会が毎年行っています。
授業の中では、鹿児島の伝統食品さつまあげについても説明がありました。さつまあげは、魚のすり身を揚げたものですが使われている魚の中には深海魚や店にはなかなか並ばない珍しい魚などもあり、魚の命をあますことなく、大切に食べられてきた鹿児島の伝統が紹介されました。
「店に売っていない魚も(入っている)」
「あまり見たことないよね」
「そんな魚がいっぱいとれてどうにかしてみんなに食べてもらいたいと、全部合わせて揚げてさつま揚げになっています」
更に、園児らは、指導を受けながら、キビナゴを手で開き、かつおの腹皮を包丁で切る体験もしました。
(子ども)
「楽しい。」
「骨をとるのが難しかった」
自分たちで魚の下ごしらえをしたあとは、お待ちかねの給食。今回は、海と日本プロジェクトとコラボした献立でさつまあげやキビナゴフライ、カツオの腹皮ソテーなど海の幸が詰まったスペシャルメニューです。
(園児)
「おいしい」
「(さつま揚げ食べた?)うんおいしかった。」
「(鹿児島で全部とれたお魚なんだって)うれしい気持ち」
「(どのお魚が好きだった?)全部!」
(鹿児島地区漁業士会 横山裕幸会長)
「どうにかして地元の魚を地元で消費したいという気持ちがあって、取り組みをした。(魚を)食べて笑顔になってもらいたい」
鹿児島の海の豊かさや伝統、そして魚のおいしさを感じた出前授業。鹿児島地区漁業士会では、今後も取り組みを続けていきたいとしています。
海と日本プロジェクトin鹿児島は日本財団が推進する海と日本プロジェクトの取り組みの一環として行っています