しぶんぎ座流星群 について
『しぶんぎ座流星群』は三大流星群のひとつで、《極大期》には1時間あたり
30個と予想され、冬休みの時季で小中学生にもおススメの流星群です。
《流星出現期間》は12月28日(土)~1月12日(日)、最も多くの流星が
期待できる《極大期》は1月4日(土)午前5時頃と予想されています。
【好条件】月明かりの影響がない
1月1日(水祝)元日が新月なので、今夜の《極大期》は新月の直後です。
つまり今夜の「月」は、日が暮れてから数時間で地平線の下に隠れてくれますので、2025年の「しぶんぎ座流星群」は月明かりの影響がない『好条件』になります。
『しぶんぎ座流星群』を見よう
観察に適しているのは、放射点が上がってくる『未明~明け方』で、流れ星が目立って見え始めるのは、午前2時頃からです。
放射点の見つけ方は、
1)北東の空の「北斗七星」を探しましょう。近くに放射点があります。
※星座アプリ・星座早見盤を使うと簡単です
2)「北斗七星」「りゅう座」が分からなくても気にすることはありません。
北東の空を中心に空全体を見渡すように観察しましょう。
『しぶんぎ座』とは・・・
昔の人は、それぞれ星をつなげて星座を考えました。しかし長い年月が経つと、同じ星が異なる星座に含まれたり、星座の数が多くなり過ぎてしまいました。そこで、1920年代に国際天文学連合(IAU)が「88の星座」を選定しましたが、その際「しぶんぎ座(四分儀座)」は残念ながら選に漏れて、現代では存在しない星座となっています。
星座としての「しぶんぎ座」はなくなりましたが、「しぶんぎ座」があった方向に放射点があることから、今でも「しぶんぎ座流星群」と呼ばれています。
その放射点は、現在の星座でいうと「うしかい座」と「りゅう座」の境界あたりです。なお「しぶんぎ座」は18世紀にフランスの天文学者が作りました。
注意)壁面四分儀座(へきめんしぶんぎ座)と呼ばれることもあります。
『しぶんぎ(四分儀)』って何?
「四分儀」は星の高さを測る観測機器です。「象限儀(しょうげんぎ)」とも呼ばれ、『伊能忠敬(1745~1818)』も日本地図を作成するために使っていました。星の高さから、その土地の「緯度」を決めていたそうです。
観察の注意点&撮影のコツ
冬場ですので防寒対策、そしてトイレの対策は必要ですが、それ以外では・・・。
1)目を暗がりに慣らすために最低15分は粘りましょう。
2)イスや寝袋などを準備すると便利です。
3)写真を撮る方は、絞りは開放、ISO1600~3200、シャッタースピードを15秒~30秒ぐらいに設定しましょう。スマートフォンのカメラでもマニュアルモードで撮影できる機種もあります。
スマートフォンで流星を撮影するときは・・・
1)『三脚とホルダー』を使って手ブレを防ぎましょう。
2)『動画撮影』にチャレンジするときは、電池の消耗が激しいので『充電済み』で『モバイルバッテリー』を準備し、『スマホ内の空き容量』を確保しておきましょう。
3)iPhoneでもアンドロイドでも『星空撮影用のアプリ』が各種あります。有料のものもありますが、専用のアプリで好みのものを探しておくといいでしょう。
また、星座観察用のアプリもあります。
3日(金)夜~4日(土)明け方の天気
1時間ごとのメッシュ予報を、地域ごとに画像で確認できます。太平洋側の地域は晴れる所が多く、観察できるところが多いでしょう。