鹿児島県日置市で2018年、親族ら男女5人を殺害したとして、一審で死刑判決を受けた男の控訴審が24日に結審しました。判決は、来年3月13日の予定です。
殺人と死体遺棄の罪に問われているのは、無職・岩倉知広被告(45)です。
一審判決によりますと、岩倉被告は2018年、日置市東市来町湯田で祖母・久子さんと父親の正知さんの首を絞めて殺害し、遺体を空き地に埋めたほか、安否確認に訪れた親族ら3人を相次いで殺害したものです。
一審で鹿児島地裁は死刑判決を言い渡し、被告が控訴していました。
控訴審の争点は一審に続き責任能力の有無で、24日の裁判で弁護側は「心神耗弱で行動制御能力が著しく低下していた」と主張し、『完全な刑事責任能力があった』とする一審判決の破棄を求めました。
一方、検察は「一審判決は正当」として控訴の棄却を求め、岩倉被告が発言することはないまま、控訴審は結審しました。判決は来年3月13日の予定です。