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国の補助金縮小…ガソリンだけでなく軽油・灯油も対象 運送業者「過去に例のない高値」 鹿児島

MBC南日本放送 2024年12月25日 19時3分

国の「ガソリン補助金」の縮小から1週間。鹿児島県内のレギュラーガソリンの価格が上昇しています。一方、補助金縮小はガソリンだけでなく、軽油や灯油も対象になっていて、運送業者も影響を懸念しています。

資源エネルギー庁によりますと、県内のレギュラーガソリンの23日時点の平均小売価格は186.2円で、前の週より3.2円値上がりしました。

先週19日に国が石油元売り事業者に出す補助金を縮小したためで、ガソリンだけでなく、灯油に加え、軽油や重油も対象です。年末年始の繁忙期を迎えた運送業者も、燃油の値上がりに頭を抱えています。

鹿児島市が本社の運送業者・富士運送です。主に県産の食肉などを関西や関東まで運ぶ長距離輸送を担っています。トラックに使う軽油も値上がりの懸念が高まる中…。

(富士運送 黒木一正社長)「コストが増える=利益が減るということに直結している。過去に例のないぐらい、ずっと高値で推移していて、さらに上がってしまうことなので、一言で言えば“痛い”」

富士運送が所有するトラックは85台。1か月の軽油の給油量は200キロリットルで、コストは月に2200万円から2300万円かかっています。軽油への国の補助金が来月さらに縮小される中、富士運送では、1か月の燃料費が200万円ほど増えると試算しています。

(富士運送 黒木一正社長)「長距離輸送を減らしていこうとまでは考えていないが、粘り強く運賃を上げていただく交渉を続けていくしかない」

また25日は、県内の灯油の平均小売価格も発表され、18リットルあたり2363円で、前の週から57円上昇しました。

国の補助金縮小の影響はさらに広がりそうです。

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