鹿児島県内の各地では、正月の伝統行事「鬼火たき」が行われ、豊作や無病息災を願いました。
肝付町内之浦では「ドヤドヤサー」と呼ばれています。砂浜に高さ15メートルの竹を束ねた柱が立てられました。
柱からは12本の縄が伸びていて、火がつけられると、参加者たちは自分が生まれた月の縄を引き合いました。そして柱が倒れると、縁起がいいとされる飾りなどを奪い合いました。
(子ども)「楽しかった。(小学校では)勉強がんばりたい」
(子ども)「楽しかった」
(父親)「健康で元気に育ってほしい」
屋久島の春牧集落ではやぐらの上に、子どもたちが描いた鬼の絵が据え付けられました。そして年男・年女の子どもたちが、弓で鬼を退治すると、やぐらに火がつけられました。
集落の人々は笹と木の枝を火で焼いて、魔除けとして家に持ち帰ります。
(住民)「これだけ燃えれば十分でしょ。玄関の横に飾る」
鬼火たきのあとは、温かいぜんざいが振る舞われ、みんなで食べました。