全国ワーストとされる鹿児島市街地の交通渋滞を解消しようと、対策を話し合う協議会が発足しました。
国の調査で、市街地の渋滞が全国ワーストとされる鹿児島市。バス事業者や有識者らが集まり、対策について検討を始めました。
鹿児島市の調査によりますと、通勤・通学の交通手段はこの30年間で、自家用車の割合が40%から56%に増加しました。車の利用が増える一方で、同じように路面電車が走る長崎市や熊本市に比べ、渋滞を緩和する幹線道路が少ないことが分かりました。
(記者)「平田橋交差点です。平日の夕方は、市内では特に車の混雑がはげしい場所の一つとなっています」
鹿児島市によりますと、商業施設が集まる鹿児島中央駅や天文館エリアなどが朝夕ともに交通量が最も多く、特に夕方の帰宅ラッシュ時は、地区の道路の6割近くが「混雑状態」だということです。
(委員)「渋滞による損失がどれくらいのものかを数値として出すのは、渋滞対策の機運を盛り上げるためにも重要」
鹿児島市は、協議会での議論を踏まえ、来年度末に渋滞対策の基本計画を策定します。