自民党への入党を希望していた衆議院・鹿児島2区選出で無所属の三反園訓さんについて、自民党本部が10日、入党を認めました。さきほど鹿児島入りした三反園さんが取材に応じました。
10日午前の自民党本部。三反園さんは森山幹事長の部屋に入りました。
（自民党入党へ 三反園訓衆議院議員）「森山幹事長に入党届を提出した。『自民党のために頑張ります』と伝え、（森山幹事長から）『頑張るように』と言われた」
三反園さんは指宿市出身の66歳です。去年10月の衆議院選挙では鹿児島2区に無所属で出馬し、自民党公認の保岡宏武さんを破って2期目の当選を果たしました。
現在、自民党の会派に所属していて、衆院選の前から、自民党入りを党本部に申請していました。三反園さんの入党は午後、自民党本部で認められ、今後は鹿児島県連での手続きを経て正式に決まります。
三反園さんはさきほど鹿児島に戻り空港で取材に応じました。
（自民党入党へ 三反園訓衆議院議員）「これまでもずっとお願いしてきたので、感謝の気持ちでいっぱい」「さまざまな国民の声を聞いて政策を実現するために、政権与党の一員として活動したい」
また、現在空席となっている次の衆院選の党公認候補になるのが慣例の2区の支部長については。
（自民党入党へ 三反園訓衆議院議員）「私自身はお願いする立場。支部長という立場になれるよう、今後とも一生懸命、自民党の皆さんと心を一つにしながら懸命に努力する」
一方、去年の衆院選で、自民党の鹿児島2区支部長として出馬し三反園さんに敗れた保岡さんは10日、次の衆院選でも党の公認候補として出馬することにあらためて意欲を示しました。
（自民党 保岡宏武前衆議院議員）「自民党が少数与党なので、こういうことも想定されるかなとは思っていた。自民党の中から変えるという思いで2区の支部長に手をあげ、公認をもらって自民党として戦わせてもらいたい」
なお、仮に次の衆院選で党の公認が得られなかった場合、無所属で立候補する可能性も否定しませんでした。
（自民党 保岡宏武前衆議院議員）「（2区の支部長就任は）有利ではない。それでも志は一本。常にどういう状況でも次は勝ち上がるという思いは、腹の中に政治家としては持っていなければいけない」
自民党県連は今月18日に所属議員が集まって会議を開き、三反園さんの県連所属を認めるかどうか話し合うことにしています。
賛成、反対それぞれの声が上がることも予想される中、吉留厚宏幹事長は「常在戦場とも言われる衆議院で、選挙態勢を整えるためにもできるだけ早く結論を出したい」としています。
鹿児島2区の有権者はどう受け止めているのか聞きました。
鹿児島市
（20代 大学生）「自民党をより良い方向にもっていきたいのかなと感じた」
（70代 無職）「自分がいいと思ったらいいんじゃないか。長い目で見たら」
（40代 無職）「そのままもうちょっと頑張ってからでもいいんじゃないかという人もいる。僕はそこまではまだ（判断できない）」
指宿市
（30代 農業）「自民党入りしてしまったのだなという感じ。貫き通してやってほしかった」
（Q.無所属で？）
「そうですね」
（50代 パート）「大きな組織に入ったらもっと発言力も出てくると思うのでいいことだと思う」
（70代 自営業）「どっちでもいいから、暮らしを良くしていただいたらそれでいい。党にはこだわらない」
奄美市
（60代 主婦）「奄美のこともよく考えて、いろいろな発言もしてもらっているのは聞いているが、あんまり実行に伴わないところもあったのではないか」
（30代 公務員）「奄美大島は人口が減っているので今後、三反園さんが（自民党に）入ってくれることでいい方向に進んでいけばいいのかなとは思う」
三反園さんの自民党入りは、県連での手続きを経て正式決定し、2区の支部長についても来週にも結論が出される見込みです。