第十管区海上保安本部は10日、船の事故で海に有害物質が流れ出したことを想定した訓練をしました。
鹿児島市七ツ島に係留している巡視船さつまでの訓練では、三島村の硫黄島沖でタンカーが座礁し、有害物質が海に流れ出した想定で行われました。
参加した乗組員およそ20人は、事故対応を専門とする日本に15人しかいない機動防除隊から検知器の使い方を学びました。
(第十管区海上保安本部・環境防災課 田中泰則課長)「次世代燃料となる水素やアンモニアなどの流出事故に備えた対応力を向上していくのが今回の目的」
十島村の口之島沖では去年4月、韓国籍のタンカーが座礁し、積み荷の化学物質「シクロヘキサン」が海に流出しました。現場にはタンカーの船体が残っていて、撤去はことし5月ごろから始まり10月ごろに完了する予定です。