気象庁は13日夜に発生した日向灘を震源地としたマグニチュード6.9、最大震度5弱の地震を受け専門家による評価検討会を開きましたが、南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではなかったとして南海トラフ臨時情報の調査終了を発表しました。
13日午後9時19分ごろに発生した日向灘を震源地とするマグニチュード6.9、宮崎県で最大震度5弱、鹿児島県で震度4を観測した地震を受けて気象庁は午後10時半から南海トラフ沿いの地震に関する評価検討会を臨時に開催し、地震と南海トラフ地震との関連性について検討しました。
検討会では今回の地震は南海トラフ地震の想定震源域内における陸のプレートと、フィリピン海プレートの境界の一部がずれ動いたことにより発生したモーメントマグニチュード6.7の地震と評価しました。モーメントマグニチュード7.0に満たないことから、南海トラフ地震防災対策推進基本計画で示されたいずれの条件にも該当せず、南海トラフ地震の発生可能性が平常時と比べて相対的に高まったと考えられる現象ではなかったとしました。
一方で気象庁は今後、一週間程度は日向灘を震源地とする同じ規模で最大震度5弱程度の地震が起きるおそれがあるとして注意を呼びかけています。