13日夜、震度4を観測した鹿児島県大崎町では、去年8月、同じ日向灘での地震で震度5強を観測しました。再び襲った地震。一夜明けた町の様子を取材しました。
13日夜の地震で震度4を観測した大崎町です。町によりますと、被害の情報は入っていないということです。しかし、住民に話を聞くと…
（大崎書店の店員と客）「横揺れだった。前の地震より揺れが長く感じた」「しばらく震えが止まらなかった」「怖い、またいつ起こるか分からないし」
大崎町假宿の「川畑食堂」です。店主の川畑興江さん(79)が、夫と2人で切り盛りしています。
（川畑興江さん）「揺れは長く感じた。慌てて家を飛び出した」
去年8月、今回と同じ日向灘を震源とする地震で震度5強を観測した大崎町。町では住宅の倒壊や、地盤が隆起する液状化現象が相次ぎました。川畑食堂でも棚が倒れたり、食器やグラスが床に落ちたりする被害が出ました。
（川畑興江さん）「倒れないようにしている、こんな風に」
去年の地震の後、食器棚を留め具や滑り止めで固定するなど、対策をとっていたため、今回は大きな被害はありませんでした。しかし、揺れを感じたときは、去年の恐怖がよみがえったと言います。
（川畑興江さん）「この前より少し弱かったが、やっぱり前の地震がトラウマになっている。心臓がバクバクした」
去年の震災から半年も経たずに、再び襲った揺れ。繰り返す地震に、不安をにじませます。
（川畑興江さん）「また来るのではと心配している。これだけ来れば。余震が心配」