自民党の保岡宏武前衆議院議員が、経営再建中の山形屋から受け取った政治献金200万円余りを、政治資金規正法に違反する可能性があるとして返金していたことが分かりました。
保岡氏によりますと、2021年3月から去年12月までのおよそ4年間に、自身が代表を務める鹿児島県衆議院比例区第一支部や、自由民主党鹿児島県第二選挙区支部などに、山形屋から合わせて235万円の政治献金を受けました。
政治資金規正法では、3事業年度以上にわたり継続して欠損がある企業からの献金を禁止しています。
山形屋は、2018年度から3期連続で政令で定める欠損を出していましたが、献金を続けていたということです。
外部からの指摘で山形屋が調査をした結果、法令違反の可能性があることが分かったということです。
保岡氏は今月10日、山形屋に政治献金を全額返金しました。
取材に対し、山形屋は「政治資金規正法について正しく理解していなかった。深く反省し、法の遵守を徹底いたします」とし、保岡氏は「法令遵守にさらなる注意を払い、再発防止を徹底する」としています。