鹿児島県内の公立小中学校で、今月タブレットを使った学力調査が行われています。教員の負担が減るメリットがある一方、テスト中にトラブルがあり、生徒からは不安な声も聞かれました。
県は2004年度から公立小中学校に通う小学5年生、中学1、2年生に年に1回の独自の学力調査を行っています。
これまではテスト用紙でしたが、今回初めてタブレットでの調査です。タブレットが自動で採点するため、県教委は学校側の負担が減るなどのメリットがあるとしています。
16日、天保山中学校で行われたテストでは、英語の教科で問題が表示されないトラブルがありました。
県教委によりますと、16日は県内40市町村で同じトラブルがあったということです。「一時的にアクセスが集中し、システムに負荷がかかったことが原因と考えられる」としています。
(中学1年)「不具合がなければタブレットの方がやりやすいけど、見直しをするときは紙の方が便利だと思った。(不具合の)不安がなくなるようにスムーズに進んでほしい」
(県教育委員会義務教育課 水島淳課長)「(タブレットでの学力調査は)メリットも大きいので、これからも実施していくべく、今回の課題を今後に生かしていきたい」
県教委はトラブルがあった学校に再試験をするよう呼びかけています。