タクシー不足の解消や客の待ち時間を減らそうと、鹿児島市は相乗りサービスの実証実験を来週から始めます。複数で割り勘することで通常より安く利用できます。
鹿児島市が始める相乗りサービス「シェア乗り」は、運転手が不足しているタクシーの効率的な運行のほか、客の待ち時間や料金を減らすことがねらいです。
今月20日からの実証実験を前に、16日は市やタクシー協会などによる説明会がありました。
サービスは午後9時から午前2時までに、中心市街地から吉野や伊敷など7つのエリアに帰宅する人が対象です。相乗りは最大3人までで、料金はオンライン決済で距離に応じて乗客が割り勘します。
例えば、鹿児島中央駅から伊敷ニュータウンへ帰るAさんと、天文館から伊敷団地へ帰るBさんが相乗りした場合、Aさんは通常は2500円ですが1600円に。Bさんは3000円が2400円になります。時間は通常よりかかりますが、安く利用できます。
実証実験を担当するシステム会社によりますと、シェア乗りは東京や大阪で去年から始まっています。
(システム担当・ニアミー 真弓聖悟さん)「(相乗り文化が)日本に根付いていない。認知してもらうことで相乗り文化を広げていきたい」
(鹿児島市交通政策課 児玉博史課長)「タクシーシェア乗りを活用してもらうことによって移動手段の確保に繋がれば」
実証実験は今月20日から3月30日までで、6つのタクシー会社のおよそ30台で行います。
利用は、専用アプリやサイトから名前やクレジットカード情報などを登録をした上で、乗車30分前までに乗降場所や時間などの事前予約が必要です。