自民党県連は今月18日、次の衆院選に向けて三反園訓さんを鹿児島県全体の支部長に、保岡宏武さんを2区の支部長に決めました。事実上の“ダブル支部長”の狙いとは?
去年の衆院選鹿児島2区では、当時、無所属だった三反園さんが自民党公認の保岡さんらを破って2期目の当選を果たしました。
三反園さんは今月、自民党に入党し、保岡さんとともに次の衆院選に向け、党の公認候補になる上で前提となる2区の支部長就任を希望していました。
こうした中、自民党県連は18日、三反園さんを県全体の衆議院支部長とし、保岡さんを2区の支部長に決めました。県全体をエリアとする衆議院支部長のポストを設けたのは初めてで、事実上、2区に2人の支部長が就く形になりました。
(自民党県連 森山裕会長)「(県全体の支部長を)選んで良いというルールに変わったので、ルールに従って選んだ。どっちが上で、どっちが下というのはない」
Q.(三反園氏は)出たい選挙区で活動できる?
(自民党県連 森山裕会長)「そうです」
これを受けて三反園さんは「支部長にしてもらい感謝。2区で唯一の現職衆議院議員として、国民生活と2区の皆さんの生活が良くなるように一生懸命努力していく」とコメントしています。
保岡さんは…。
(保岡宏武氏)「まずは1つのステップだと思いますけど、これで終わりではないので。自分自身、自民党の信頼回復、もう一段二段、自分の覚悟をあげてやっていかなければならないと考えている」
県連は次の衆院選に向けてどちらを公認するかは決めておらず、2人を同等のポストで競わせることで、より当選が確実なほうを公認する方針です。