鹿児島県内で暮らすアメリカ出身者に、トランプ大統領就任についての受け止めを聞きました。
(ワイト・アントワンさん)「本当にアメリカを何十年前に巻き戻そうとしている、いい意味ではない」
南九州市に暮らすニューヨーク州出身のワイト・アントワンさん、45歳です。2001年に来日し、2012年からは妻の地元・南九州市で英会話教室を開いています。
21日の演説で、WHOからの脱退やパリ協定の離脱を進めると表明したトランプ大統領。ワイトさんは、アメリカファーストを掲げ打ち出した政策を「言葉通りに受け入れられない」と話します。
(ワイト・アントワンさん)「(トランプ大統領は)人のために動くのではなく、自分のために動く。アメリカ人全員がトランプ大統領の考え方で動くのではなく、お互いのために協力して、いい国を作りましょうとなってほしい」
鹿児島市の大学で英語講師をしているパーシバル・シー・ポラードさん、41歳。2008年に来日しました。
(パーシバル・シー・ポラードさん)「(アメリカファーストは)古い考え。同盟関係を破壊するのではと心配」
ポラードさんは移民の多いシカゴ出身で、祖母はトルコから、父はイギリスからの移民です。最優先課題のひとつに、不法移民の強制送還を掲げているトランプ大統領。ポラードさんは多様な生き方を尊重し、差別のない国作りを望んでいます。
(パーシバル・シー・ポラードさん)「移民やLGBTQの人は怖がっている。ヘイトクライムや差別が増えるのでは。心配だけど日本からは何も出来ない。すべての人々に平等な権利を提供するアメリカを望む」
再び始まった、トランプ政権。鹿児島のアメリカ人は、遠く離れた家族や友人が安心して暮らせる母国の未来を願っています。