鹿児島市は22日、大規模災害の際、高齢者や障害者らを受け入れる「福祉避難所」を開設する訓練を初めて開きました。
鹿児島市は、大規模な災害が発生した場合、市内に225か所、指定している小中学校の体育館などの指定避難所を開設しますが、そこでの生活が難しい高齢者や障害者ら要配慮者がいた場合、福祉避難所を開設します。
(保健師)「ここの避難所の中で過ごしていくのは難しいところもあるのかなと思う」
行政や福祉関係者らが参加して22日初めて開かれた「福祉避難所」の開設訓練は、震度6弱の地震が発生した想定で行われました。
指定避難所に避難してきた要配慮者について、福祉避難所に運ぶことが適当と判断すると、およそ2キロ離れた特別養護老人ホームに開設した福祉避難所に車で連れていき健康観察を行ったり、非常用蓄電池や仮設トイレなどの設置の仕方を確認したりしました。
(鹿児島市地域福祉課 山室真樹課長)「高齢者や障害者といった要配慮者がより条件の整った福祉避難所に避難するのは、災害関連死の防止などに大変重要。いざ発災したときに対応できるように今後も対策を進めてまいりたい」
市内には福祉施設など合わせて101か所の福祉避難所があり、市は来年度以降も開設訓練を行っていく予定です。