中国などアジアの多くの国ではあさって29日に旧正月の「春節」を迎えます。人の動きが活発化するのを前に、鹿児島空港で27日、家畜などの伝染病の侵入を防ごうと、注意を呼びかけました。
このキャンペーンは、農林水産省の動物検疫所の職員らが行ったものです。27日はソウル線や香港線の発着にあわせて、職員が肉製品の持ち込み禁止を伝えるチラシが入ったポケットティシュを旅行客に配り、注意を呼びかけました。
アジアではアフリカ豚熱などの発生が続き、ドイツでは今月に入り、37年ぶりに口蹄疫の発生を確認。日本は今月14日からドイツ産の乳製品などの輸入を停止しています。
(動物検疫所鹿児島空港出張所 山口賢郎所長)「アフリカ豚熱や口蹄疫などの病原体は肉製品の中に含まれている。鹿児島県の場合、畜産業が基幹産業の一つなので、そういうことがないように我々も頑張っていきたい」
動物検疫所は、「肉製品が使われている機内食の国内への持ち込みも注意してほしい」としています。