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過去最多に並ぶ6人立候補の西之表市長選挙 馬毛島建設の行方争点に 鹿児島

MBC南日本放送 2025年1月30日 19時0分

任期満了に伴う西之表市長選挙は、3日後の来月2日の投票日に向けて舌戦が繰り広げられています。

過去最多に並ぶ6人の立候補者が争点に掲げるのが、アメリカ軍の訓練移転に向けた自衛隊の基地整備が2年前から進む馬毛島問題です。

立候補したのは届け出順に、
新人で会社役員の池田恵衣子さん(70)
新人で元市職員の鮫島斉さん(47)
新人で医師の三宅公人さん(72)
現職で3期目を目指す八板俊輔さん(71)
新人で会社員の鎌田孝章さん(45)
新人で元市議の濱上幸十さん(74)
の6人で、いずれも無所属です。

(池田候補・第一声)「いま西之表市はほんとうに問題が山積み。私はこの西之表市を、孫や子どもたちが帰りたい島になるように頑張っていきたいと切に思う」

池田恵衣子さんは中種子町出身。津田塾大学卒業後、西之表市で暮らし、ホームセンターを経営しました。医療従事者の待遇改善やプレミアム商品券による物価高対策を訴えます。

(鮫島候補・第一声)「誠意ある説明を大事にしたいと考えている。だれもがわくわくするような西之表市。そして、たくましい西之表市を目指してともに前進していこう」

鮫島斉さんは高校卒業後、29年務めた西之表市役所を去年退職しました。馬毛島基地との共存を明言し、不安解消と再編交付金の幅広い活用を国に強く求めると主張します。

(三宅候補・第一声)「本当に困っている人に手を差し伸べたい。馬毛島での米軍の訓練を何とか止めたい。交渉してFCLPをさせないという風に思っている」

三宅公人さんは山形大学を卒業し、外科医として病院勤務のあと地元に戻り、島内の医療機関に勤めています。島外進学者への奨学金制度創設や食料とエネルギーの自給促進を掲げます。

(八板候補・第一声)「馬毛島で国と交渉し責任を果たせるのはこの八板俊輔、私しかいない。市民の幸福実現のために全力を尽くしてまいる」

八板俊輔さんは朝日新聞の記者を早期退職し、2017年の西之表市長選挙で初当選。学校給食の無償化など2期8年の実績をアピールし、若者のUターン支援の強化を訴えます。

(鎌田候補・第一声)「誰かが何とかしてくれるのを待つのはやめようと。子どもたちが育ってまた帰ってきて、また子どもを育てて、この若者たちが循環するまち。西之表市の課題の解決の第一歩だと思っている」

鎌田孝章さんは九州大学卒業後、IT企業で働き、11年前Uターンしました。「帰れるまち西之表」をスローガンに一次産業の持続可能な発展や、労働力と担い手不足の解消を掲げます。

(濱上候補・第一声)「馬毛島に自衛隊基地とFCLP訓練施設が設置になるということが浮上してから賛成。西之表市をおおいに活性しようと考えている」

濱上幸十さんは高校卒業後、警視庁警察官となり、定年後、西之表市に戻り市議を1期務めました。当初から馬毛島の基地受け入れに賛成の立場で、自衛隊の駐屯で災害への備えも進めると主張します。

人口1万4000人余りの西之表市。市長選の立候補者6人の中で馬毛島の自衛隊基地整備に賛成しているのは池田さん、鎌田さん、濱上さん、容認は鮫島さん、反対は三宅さんで、八板さんは賛否を示していません。

防衛省は、基地の完成時期を当初より3年遅れの2030年3月としています。工事の長期化とともに、西之表市ではおととし商業地の基準地価が28年ぶりにプラスに転じるなど、家賃や物価の高騰、交通量の増加が課題です。

(記者)「馬毛島開発で潤う一方で、地価の高騰などの問題を抱える中、西之表市民はなにを考えているのでしょうか」

(70代馬毛島出身)「生まれ育ったのが馬毛島なので変わっていく様子みるとさびしい。こうなっている以上は(市が)活性化されてほしい」

(40代会社員)「騒音とかそういう問題も抱えていて、はやばやと島外に出る人もいる。その気持ちも汲みながら納得できるなというところで着地点を見出してくれれば」

(70代無職)「(Q.基地建設の恩恵は受けている?)いや。もらう人はもらう、もらわない人はもらわない。同じ市民でも全然違う」

(30代自営業)「運営が良くいっている人も多いが、恩恵をあやかっていないところもいっぱいある、農業とか。一部という形ではあるので全体に広がっていくといい」

市民の声に候補者は・・・

(池田恵衣子候補)「馬毛島基地に関しては賛成派。自衛隊もいるし、21億円の再編交付金も使い方によっては有効的に使えると思う。西之表の振興にとても役立つ」

(鮫島斉候補)「私は容認。2年間、基地建設も進んでいる。中止することはありえない。認めながら、皆さんの不安を解消していく取り組みを次の段階でどんどん進めていくというのが優先順位」

(三宅公人候補)「絶対反対。米軍機の夜間の訓練で、西之表の種子島の住民の生活がおびやかされる。過疎になっても豊かに生きていけるような西之表を目指すのがいい」

(八板俊輔候補)「賛成・反対でこの問題が解決する状況にはない。不安の解消と期待の声もある。最善の道を切り開いていく」

(鎌田孝章候補)「私は賛成ではあるが、早めに明言して準備をしておけば、これほど住宅の家賃が高騰することもなかった。こんな問題が起こっている。だけど次の西之表市はこんな街になるんだというビジョンをどれだけ見せられるのか、そこだと思っている」

(濱上幸十候補)「大賛成。年間20億7200万円。再編交付金が出る。隊員とその家族が移り住んでくるということで、活性化・地域が発展する」

再選挙となった2017年に並ぶ、過去最多の6人が立候補した西之表市長選挙。投票日は3日後の来月2日で、即日開票されます。

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