大都市への人口集中が進んでいます。鹿児島県の去年の人口は、転出が転入を上回る「転出超過」が4410人となり、前の年を上回りました。転出超過は、現在の統計方法となって11年連続です。
総務省は31日、住民基本台帳に基づいた各都道府県の人口の動きを公表しました。それによりますと、鹿児島県の去年1年間の人口は、転入がおととしより1821人減って2万5264人、転出が163人減って2万9674人でした。
その結果、転出が転入を4410人上回る「転出超過」となり、おととしよりさらに1658人増えました。転出超過は、現在の統計方法となった2014年以来、11年連続です。
転出超過の人数は、九州7県で見ると、長崎の4997人に次ぐ多さとなっています。
また、県内の「転出超過」4410人のうち、およそ6割が女性で、こちらも長崎に次ぐ多さとなりました。人口規模が比較的近い熊本より2倍多い数となりました。
一方、転入が転出を上回る「転入超過」は、全国的には7都府県で九州では福岡だけとなり、大都市などへ人口が集中する傾向が続いています。