Infoseek 楽天

下水道管「老朽化」の現状は?50年経過で破損のおそれ 道路陥没が3件発生 鹿児島

MBC南日本放送 2025年1月31日 19時48分

埼玉県八潮市で道路が陥没し、トラックが転落した事故は、下水道管の破損が原因とみられています。鹿児島県内でも昨年度、下水道管の老朽化による道路の陥没が3件起きていたことが分かりました。

原因は下水道管の破損か

埼玉県八潮市で今月28日に起きた道路の陥没。現場では31日も、穴に転落した74歳のトラック運転手の救出作業が続いています。

陥没の原因は、下水道管が破損し、地中に空洞ができたためとみられています。埼玉県によりますと、陥没現場の下水道管は、使用開始から40年以上が経過しているということです。

一般的に下水道管の耐用年数は50年とされています。

鹿児島県内では

県内では昨年度、下水道管の老朽化による道路の陥没は、鹿児島市内で3件起きていて、このうち2件は、50年を経過していました。

MBCでは31日、鹿児島市など、下水道が設けられている県内18の市と町に取材しました。

現在、50年を超え下水道管を使用している自治体は鹿児島市のみで、市全体の下水道管の10.9%となっています。

また、劣化が始まる可能性がある30年を超える下水道管があるのは、オレンジ色の枕崎市、日置市、指宿市など9つの市です。

このうち枕崎市では市内を通る下水道管の70%以上で30年を超えているということです。

埼玉の事例を受けて、県内では、路面の状態の確認や、今後、早期に点検を行う予定の自治体もあり、進む老朽化にどう対応するか、課題となっています。

この記事の関連ニュース