埼玉県八潮市で道路が陥没し、トラックが転落した事故は、下水道管の破損が原因とみられています。鹿児島県内でも昨年度、下水道管の老朽化による道路の陥没が3件起きていたことが分かりました。
原因は下水道管の破損か
埼玉県八潮市で今月28日に起きた道路の陥没。現場では31日も、穴に転落した74歳のトラック運転手の救出作業が続いています。
陥没の原因は、下水道管が破損し、地中に空洞ができたためとみられています。埼玉県によりますと、陥没現場の下水道管は、使用開始から40年以上が経過しているということです。
一般的に下水道管の耐用年数は50年とされています。
鹿児島県内では
県内では昨年度、下水道管の老朽化による道路の陥没は、鹿児島市内で3件起きていて、このうち2件は、50年を経過していました。
MBCでは31日、鹿児島市など、下水道が設けられている県内18の市と町に取材しました。
現在、50年を超え下水道管を使用している自治体は鹿児島市のみで、市全体の下水道管の10.9%となっています。
また、劣化が始まる可能性がある30年を超える下水道管があるのは、オレンジ色の枕崎市、日置市、指宿市など9つの市です。
このうち枕崎市では市内を通る下水道管の70%以上で30年を超えているということです。
埼玉の事例を受けて、県内では、路面の状態の確認や、今後、早期に点検を行う予定の自治体もあり、進む老朽化にどう対応するか、課題となっています。