鹿児島中央駅西口の県工業試験場跡地の利活用を巡り、新たな動きです。4日、県の検討会で、駅周辺で不足するバスの駐車場スペースや、緑地などを整備する方向性が示されました。
鹿児島中央駅西口の県工業試験場跡地を巡っては、2007年、県やJR九州などが「陸の玄関口にふさわしい都市機能を備える」方針を示しましたが、現在まで白紙の状態となっています。
4日に開かれた工業試験場跡地の利活用について話し合う県の検討委員会では、これまで2回の議論を踏まえ、駅周辺で不足するバスの駐車スペースや、緑地など多目的のオープンスペースを整備していく方向性が県から示されました。整備の検討は、周辺道路の混雑を考慮しながら進めるとしています。
(県バス協会会長 萩元千博委員)「道路周辺の渋滞緩和でどうにか(跡地を)生かしてもらいたい」
(消費生活アドバイザー 有山まり子委員)「新しいまちの開発ではなく、すでにある地域コミュニティの中で地域のみなさまが参画したいと思える仕組みをつくることも大事」
県は委員会の終了時期を定めず、「丁寧に検討を進める」としています。