鹿児島県が鹿児島港本港区に計画している新しい総合体育館の事業費が大幅に増える見通しのなか、天文館の通り会などが、塩田知事に建設の推進を要望しました。
(要望書の手渡し)「絶対必要な施設、コアな施設だと思っている」
塩田知事に要望したのは、鹿児島市商店街連盟など、天文館のまちづくりに関わる4つの団体です。
新しい総合体育館=スポーツ・コンベンションセンターを巡っては、県が、天文館に近い鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地に整備を計画しています。
資材や人件費の高騰などで去年9月、入札が不調に終わったことに加え、245億円から313億円に増えた事業費は、さらに500億円近くに増える可能性が出ています。
天文館の4団体は6日、「事業費が上がっても計画が止まることはあってはならない」として、「周辺地域ににぎわいを波及させるため、現在の規模での建設」を要望しました。
(WeLove天文館協議会 牧野繁会長)「観客やスポーツ選手が天文館に流れて来ていただく。そういう交流人口が増えたら非常にうれしい」
(塩田知事)「最近の物価、人件費の高騰が思った以上に上がっている。これからしっかり検討したい」
(鹿児島市商店街連盟 有馬勝正会長)「中心市街地はずっと天文館を中心に人が減っている。賑わいが戻ってくることを期待している」
塩田知事は、今月19日に開会する県議会の前に、増額した事業費を発表する方針です。