先週の寒波で、鹿児島県内では収穫前の野菜が変色したり、しおれたりするなどの被害が広がっています。春野菜の入荷や価格にも今後、影響が出そうです。
鹿児島市のスーパーです。
(記者)「大雪の影響で配送がストップし、一時、商品の入荷ができない状況だったということですが、きょうは充実しています」
しかし、野菜の価格をみると、キャベツは1玉380円で先週より100円高く、白菜も2分の1カットで298円と、100円の値上げ。野菜の価格は全体的に高止まりが続いています。
(客)「今いろいろなものがすべて物価が上がっているので、家計を直撃する」
(客)「工夫しながら、野菜の価格が落ち着くのを辛抱強く待つ」
店には旬を迎えた県産のグリーンピースや菜の花など春野菜も並びますが、今後、価格が上がる可能性があります。
今シーズン最強の寒波が襲った阿久根市脇本の畑です。エンドウマメの畑は、収獲を目前に、雪が積もり、さやや葉に白い斑点ができていました。雪がとけた9日、改めて畑を見ると、被害は畑の大部分に広がっていました。
(農家 松木大成さん)「全部芯までやられて残念。お金になればいい、少しでも」
さらにバレイショも、葉がしおれ、黒く変色していました。
さつま町では特産の梅が寒波の影響を受けています。
こちらの農園では、1000本の梅の木を栽培していて、例年この時期は3分咲きから4分咲きですが、今年は、ほとんどがつぼみのままです。去年は寒波で収穫量が例年の10分の1の5トンに激減していて、不安を募らせています。
(梅農家 松下野呂さん)「去年の分を挽回できればと思うが、今のところあまりできない」
スーパーの青果担当者は、寒波の影響はこれから出てくるとみています。
(Aコープいしき店・青果担当 内野康平主任)「雪の影響が今から出てくるので、値段が多少上がる。グリーンピースやスナップエンドウ、春物の白菜などが影響が出る可能性ある」
“最強寒波”は去りましたが、家計には厳しい日々がしばらく続きそうです。