7月に任期満了を迎える参議院議員選挙を巡り、新たな動きです。国民民主党は鹿児島選挙区での公認候補の擁立について、事実上見送ることになりました。ただ、焦点となっていた、野党間での候補一本化は不透明なままです。
(国民民主党県連 三反園輝男代表代行)「7月の参院選は、(候補者擁立は)なかなか厳しい状況」
改選数1の参院選鹿児島選挙区を巡り、国民民主党県連の三反園代表代行は10日、MBCの取材に対し、事実上、候補者擁立を見送る考えを示しました。
県内の地方議員が現在4人にとどまる中、「今後、地方議員を増やして組織固めを進めた上で、国政選挙での候補者擁立を目指すため」としています。
(国民民主党県連 三反園輝男代表代行)「(国政選挙で)戦えるぐらいの各地方に拠点を持っているわけではないので、各地方議会に議員を誕生させて、(参院選後の国政選挙までは)足場を作っていく」
国民民主党の候補者擁立の見送りで、今後、注目されるのが、「野党候補の一本化」の行方です。
三反園代表代行は、立憲民主党が推薦を決めている無所属の尾辻朋実さんについて、国民民主党として将来、独自候補の擁立を目指す中、現時点では「推薦できるか分からない」との認識を示しました。
共産党も公認候補を擁立する方針の中、野党の足並みがさらに乱れる可能性もあります。
参院選・鹿児島選挙区には尾辻さんのほか、自民党元職の園田修光さんが党公認で立候補を予定していて、自民党県議の外薗勝蔵さんが立候補に意欲を示しています。