鹿児島市の新年度当初予算案が12日に発表されました。一般会計の総額が2954億円となり、3年連続で過去最高となりました。子育てなどに重点を置いた積極財政となっています。
(下鶴隆央市長)「時代に未来に、選ばれるまちの実現に積極果敢に挑戦する予算とした」
鹿児島市の新年度の一般会計当初予算案の総額は2954億円となり、今年度より4.5%増え、3年連続で過去最高となりました。
給与所得の増加などで市税がおよそ42億円増えた上、重点的に力を入れる「子育て支援」「稼ぐ力」「DX推進」の3分野の歳出をあわせて89億円増やすなどした積極財政となりました。
このうち、子育て支援では、子ども医療費の窓口負担ゼロを現行の「3歳未満」から「中学3年生」まで拡大させる事業に、24億6772万円を計上しました。
(下鶴隆央市長)「急激な人口減少で、こういう時代が来ることをしっかりと見定めて、今のうちに仕組みを変えることを中心に手を打っていく」
新規事業では、4月に市役所に設置される桜島火山防災研究所について、火山灰の拡散予測のシステム構築などに1997万円を計上しました。
大きな変化があったのは、候補地が白紙に戻ったサッカースタジアム計画の関連予算です。新年度は、予算が初めて計上された2017年度以降で最も少ない92万円に。現在、県と進めている候補地選定のための予算は、「ゼロ予算」でのスタートになる見通しです。
(下鶴隆央市長)「まずは県と一緒にリストアップを進め、候補地の絞り込みの段階では、実際の図面を引いたり、いろんな試算をしたりする必要があるので、その段階で議会には必要な予算をお願いすることになる」
新年度予算案は今月19日に市議会に提案されます。