12日の鹿児島市長の会見では、鹿児島市の施設の利用料金を今年10月から一部、値上げする方針も示されました。
人件費や物価高騰が理由で、例えば平川動物公園は、一般料金が500円から750円に。科学館では400円から600円に上がります。
中でも、大きく変わるのが、新たに鹿児島市外の利用者の料金を導入する点です。
例えば、平川動物公園だと、市外の方は2倍の1000円。水族館は、市民は1500円で10月も変わらないですが、市外の利用者は2000円です。
この「市外料金」を導入するのは、市民も市外の利用者も負担を公平にするためです。
市民はこれまで施設の維持管理に使われる市税を納めている上に、市外の利用者と同じ施設利用料を払っていました。これだと不公平ということで、市民より割高な「市外料金」を導入しようというわけです。
「市外料金」の導入について、市外の利用者に聞いてみました。
【鹿屋市】
(会社員)「一緒の値段にしてもらえたら。鹿屋市外で唯一、動物園といったらあそこしかないので」
(高校生)「県民はみんな同じだと思うので、分けないほうがいい」
【奄美市】
(30代)「鹿児島市民は税金を払っているので安くなる恩恵があってもいい」
(薬剤師)「子どもたちを楽しませる施設として値段が上がるのは苦しいと、親世代としては思う」
【屋久島町】
(旅行業)「経営していくのは大変だと思うので何とも言えない」
(事務職)「価格が安くなるならともかく、高くなるのは勘弁してほしい」
反応も様々でしたが、料金値上げの条例改正案は、新年度当初予算案とあわせて、市議会に提案されます。値上げが決まれば、10月からの半年間で2億2000万円の増収を見込んでいるということです。