南から暖かく湿った空気が流れ込み、奄美では20度を超え、春本番のような暖かさとなりました。一方で、鹿児島県本土は雨で肌寒い1日となり、梅の開花にも遅れが出ています。
(記者)「私は今、肌着に薄手のシャツ一枚ですが、外にいてもまったく寒く感じません」
奄美市笠利では4月上旬並みの22度を観測し、春本番のような暖かさとなった奄美大島。大和村・国直海岸では、腕まくりをして海に入る人の姿が見られました。
(訪れていた人)「塩を作るために(海水を)取ってました。ぜんぜん寒くないです。むしろちょっと汗ばんでるんじゃないかな」
一方、鹿児島市は12日、午後5時までに16.5度を観測し、11日より3度ほど上がりましたが、雨で寒い1日となりました。
(記者)「鹿児島市の吉野公園では、例年この時期に梅の花が見ごろを迎えているということですが、まだ一部しか花が咲いていない状況です」
梅が少しずつほころび始めた吉野公園です。園内には紅梅と白梅、あわせておよそ300本が植えられていますが、今は2分から3分咲き。去年より3週間ほど遅れているということです。
公園によりますと、去年、秋まで暑さが続いたことや、今年に入って雨が少ないことが影響しているようです。
また、去年の今ごろは満開を迎えていたカワヅザクラも開花は1輪だけ。つぼみが開き始めるまで、もうしばらくかかりそうです。
このほか、主な梅の名所の開花状況を調べてみました。
鹿児島市の仙巌園は「一部、咲き始めている」状態で、例年より2週間ほど遅れているということです。
臥龍梅で知られる薩摩川内市の藤川天神も「つぼみ」の状態で、例年より2週間ほど遅れています。