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どうなる?旧文通費公開維新・馬場代表 岸田総理との合意文書で「期日外してくれと自民党から言われた」と水面下の交渉経緯明かす

MBSニュース 2024年6月13日 14時25分

 日本維新の会の馬場代表は自民党の岸田総裁と交わした合意文書に旧文通費の使途公開などの立法措置をとる期日が盛り込まれていない点について「期日を外してくれ」という自民党側の要望を信用したから外したと水面下でのやりとりを明らかにしました。

 旧文通費(調査研究広報滞在費)をめぐっては自民党の岸田総裁と日本維新の会の馬場代表が先月31日付で「衆参議長の下に設置される協議の場において前向きに議論を行い、使途公開と残金返納を義務付ける立法措置を講ずること」との内容で合意文書を交わしています。

 旧文通費の領収書などでの使途公開は維新側にとっては2年半前から問題提起し続けて
おり、その実現はいわば悲願です。今回、岸田総理と党首間合意が成立したことから今国会での法案成立にはずみがつきつつありました。

 しかし、今月11日に自民党の浜田国会対策委員長が今国会での法案成立は「日程的に厳しい」との認識を示したことから党首間合意が実現できないのならば「嘘つき内閣」だなどと維新側は反発しています。

 もっとも合意文書には立法措置を講じるとはしていますが、具体的な期日までは書き込まれておらず、自民党としては今国会成立を維新と約束したわけではないとの立場です。


▼なぜ合意文書に法案成立の期日は入らなかったのか?

この点について13日の記者会見でMBS記者から問われた馬場代表は当初、合意文書に具体的な時期を入れるという話はしていたとしたうえで「自民党さんと話をする中で、彼らが信用してほしいと、だから期日を外してくれという水面下の話があって、それで外しているわけです」と自民党を信用して期日を外したと経緯を明かしました。

(記者)「Q自民党から水面下で信用してほしいということを言われたということですが、今国会中に必ずやるから信用してほしいということなんでしょうか?」

(馬場代表)「当初の文案には今国会中に決着を図るという意味の文案が入っていたと聞いています。自民党側からその時期的なものを外してくれという話があったので、信用してくれとおっしゃったから信用したという報告を聞いていますので、完全にそれをひっくり返すのであれば嘘つきですよね」

 政治家同士の前に人と人との約束だという馬場代表。通常国会会期末が今月23日に迫る中、13日議会運営委員会では衆参両院議長の下に設置された協議体で有識者からヒアリングを行うことまでは決まったということですが依然として旧文通費法案の今国会成立は見通せていません。

 この旧文通費の対応によっては日本維新の会は衆議院で賛成した政治資金規正法改正案に反対する構えを見せているほか、立憲民主党が提出を予定している内閣不信任案についても賛成する可能性をちらつかせています。

 合意文書を交わしたもう一方の当事者である岸田総裁は12日、G7イタリアサミット出発前の取材に対し、こう答えています。

(岸田総理)「公党の党首関の合意でありかつ内容、これ文書でも確認しているものであり、これは重たいものであります。具体的な実現時期は合意文書に記載されていないと承知していますが、早期に結論を得たいとの私の思い、これは国会においても繰り返し答弁させていただいております。自民党として誠心誠意対応していく、この方針は変わっておりません」

 早期に結論を得たいという岸田総理総裁ですが、それはいつを指すのか。終盤国会を迎え、維新の悲願である旧文通費への対応が注目されています。

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