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パリで同時攻撃発生、銃撃や爆発で60人超が死亡

ニューズウィーク日本版 2015年11月14日 9時7分

フランスのパリで13日夜、銃撃や爆発など市内各地でほぼ同時に複数の攻撃が発生、報道によると少なくとも60人が死亡した。劇場では約60人が人質として拘束されているもよう。

現場の状況から組織的な犯行であるのは明らかで、西側の治安当局筋はイスラム系武装勢力が関与しているとの見方を示している。フランスは米国とともに、シリアやイラクで過激派組織「イスラム国」への空爆に参加している。

パリでは今月下旬から国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)の開催を控え、テロに対する警戒を強めており、今回の攻撃による衝撃は大きい。

このうちスタジアム付近では爆発音が数回聞こえた。当時スタジアムでは仏独のサッカー試合が行われており、オランド大統領らが観戦していた。

警察当局はスタジアムで銃撃と爆発があったことを認めたものの、被害などの状況は確認できないとした。

TF1テレビはスタジアム近くで最大35人が死亡したと伝えている。自爆攻撃を仕掛けたと思われる人物2人も含まれるという。

また目撃情報によると、パリ中心部のレストランで男らが発砲、犠牲者が複数出ており、警察が周辺付近を封鎖している。銃撃は4カ所で起こったとの情報もある。

こうしたなか、BFMテレビによると、パリ中心部の「バタクラン」劇場では複数の銃撃が発生し、人々らが人質として拘束されている。

オランド大統領は臨時閣議を招集。テレビ演説でフランス全土に非常事態を宣言するとともに、国境を封鎖すると述べた。

オバマ米大統領は「罪のない市民を怯えさせる卑劣な行為がまた発生した」として攻撃を非難。フランスに対し必要なあらゆる支援を提供していく考えを表明した。

 [パリ 13日 ロイター]


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