※インタビュー前編:「ホームレス」を生み出さない社会を目指して
問いを投げかけてメンバーの自主性を引き出す
Homedoorを設立して最初にスタートしたプロジェクトは、ホームレスの人たちが修理した自転車をレンタルするシェアサイクルシステム「HUBchari(ハブチャリ)」でした。
私はホームレスの方を親しみを込めて「おっちゃん」と呼んでいるんですけど、おっちゃんたちはみんな自転車修理が得意なんですよね。それを活かした仕事を作りたいということで生まれたアイデアなんですけど、同時に街中の自転車の放置問題も解決できるし、一般市民に手軽な移動手段も提供できる。これはうまくいきそうだというひらめきがありました。
とはいえ、実現にはお金も人手も必要です。いろいろな壁を乗り越えて、ゼロから1を生み出すには目の前のことに淡々と取り組むしかありません。特に私たちの活動の場合、数字的な成果を求め出すとモチベーションの波にとらわれて、支援が均一でなくなったり、路上脱出を強制する圧力になりかねない。マイペースに、淡々と、そしてそれをいかに長く、均一に続けられるか。そこは重要なポイントかなと思っています。
【参考記事】日本の貧困は「オシャレで携帯も持っている」から見えにくい
自主性を尊重することがプロジェクトへの前向きな姿勢を生む
もう1つ、活動する上で心掛けているのはおっちゃんたちに問いを投げかけることでしょうか。「これやって」ではなく、「こんなんやったらどうかな?」「これやれる?」とか。本人の自主性を尊重することがプロジェクトへの前向きな姿勢につながるように思います。
それから、おっちゃんたちをお客様扱いしないのもHomedoorの特徴ですね。立っている者は親でも使えという感じなので、「ここに来るとこき使われるわ」とみんなこぼしてます(笑)。でも、おっちゃんたちもそう言いながら喜んで来てくれるんですよね。軽口が叩けるくらい信頼関係ができているということだと思います。
それくらいのつながりができれば、ホームレスを卒業した人に現場リーダーをお願いします。例えば駅前の自転車の整理業務といった仕事も行っていますが、その現場の管理はお任せしちゃいます。今は現場のスタッフが55名ほど、うち4名が現場リーダーとして作業を取り仕切ってくれています。現場に権限を委譲して、おっちゃんのケアはおっちゃんでやってもらう方がスムーズに行くことも多いです。
そうした現場スタッフの努力のかいもあって、HUBchariは自転車が足りないほど利用者が増えました。* さらに企業さんのご協力をもらって、拠点や自転車を増やせたらいいなと思っています。将来的に自転車に企業広告を載せることにもチャレンジしていきたいです。
おっちゃんたちからも、「なじみ深い自転車修理を仕事にできてうれしい」「定期的な収入** になるので少しずつお金を貯めて路上脱出を目指せる」といった好意的な声が多く寄せられていますが、何といっても、お客さんとの交流が生きる力につながっているようです。「接客は苦手だと思っていたけど、お客さんと話すうちに楽しくなってきた」「お客さんがお金を出して借りてくださっているのに、ありがとうと言ってくれることに感激する」というおっちゃんもいますよ。
試しにやってみようと始めて定着した事業も
釜Meetsも一定の参加者が集まる、定着プロジェクトの1つになりました。学校や企業などの依頼を受けて開催するものと自主開催とで分かれていて、前者では1回あたり10人から、多いときは90人くらいの参加者がいます。後者は20~40人くらいが集まります。
自主開催の場合のスケジュールは10時スタートで、釜ヶ崎やホームレスに関するワークを行った後、街歩き、炊き出し参加、最後にワークショップを行って16時ごろ終了という具合です。依頼型の開催は要望に応じて調整します。
釜Meetsもきっかけは、おっちゃんたちが「釜ヶ崎のことを若い子に知ってほしい。俺が案内したるから」と言ってくれたことにあります。釜ヶ崎って気になるけど何となく怖いし、1人じゃ行けない、でもちゃんと知りたいというニーズを持つ人は私の周りにいたので、じゃあそれを結び付けて試しにやってみようと始めたら意外に参加者が途絶えず、ずっと続いているという状態なんです。
話しながら街を歩き回るのは体力が必要で、参加費もそんなに取れるものじゃないですし、正直見合わない事業ではあるのですが、おっちゃんたちの期待もあるし、参加者のニーズもあるので、そう簡単にやめることはできません。
課題を設定して解決を図る逆算思考を重層的に組み合わせていく
どんな事業も思いがけない展開を見せたり試行錯誤の連続だったりしますけど、社会構造を変えたいという課題をまず的確に理解した上で、その解決のために何をすべきかという逆算思考は大切にしています。
【参考記事】世界人口の半分と同じ富が62人の富豪に集中
そこから導き出されたのが「出口作り」「入口封じ」「啓発」という事業の3本柱なんです。計画を前提に、何ができるか、何が近道かを考える。私たちの場合は、その上でさらに問題と問題を掛け合わせていきます。ホームレス問題の解決だけでなく、HUBchariだったら自転車問題も解決できるし、HUBgasa(ハブガサ)*** ならビニール傘が年間1億3,000万本消費されるという廃棄物問題や環境問題も射程に入れることができる。こういう発想が問題の根本的な解決、社会イノベーションにつながるように思います。
人と人とのつながりの中で自然と信頼が獲得できた
ただ、私たちはイノベーションや社会貢献はあまり意識していなくて、路上生活から脱出するときの選択肢を幅広く提供することを一番大切にしています。選択肢が多くあった方が響くものがあると思うんですね。路上脱出のきっかけになるものは千差万別で、どこにその人のスイッチがあるかは一概に言えませんから。
例えば、あるおっちゃんはぼさぼさの長髪を無造作に結んでいて、面接時の印象がよくないから髪を切ったほうがいいと言っても、かたくなに切らなかったんです。あるとき、その人とホームレスの啓発活動の一環で愛媛へ講演に行ったら、おっちゃんはその足でお墓参りに向かったんですね。
おっちゃんはかつて車いすの女の子の登下校をボランティアで手伝っていたのですが、その子がおっちゃんの結んだ髪を「しっぽ」と触って遊んでいたそうです。その子が亡くなって初めてお墓参りが叶って、墓前で髪を切ることを報告できた。そこでようやくおっちゃんは髪を切ることを自分に許したんでしょう。愛媛から帰ってすぐ散髪して、就職活動を経て仕事を見つけられました。そういうケースもあるんです。
もちろんHUBchariやHUBgasaのような中間的就労の場の提供が功を奏するケースも多くありますが、いずれにしろ一方的な押し付けで自立を促すのではなくて、おっちゃんたちに寄り添いながら自立を見守っていきたいと思っています。そういう心掛けで、人と人とのつながりの中で自然と地域での信頼も獲得できてきたという感じでしょうか。今は梅田のおっちゃんたちはほとんど私たちのことを知ってくれています。1人ひとりと誠実に向き合ったら、それが伝播していくのだと思います。
マネジメントを意識しないゆるさが風通しのいい雰囲気を作る
おっちゃんたちに対してだけでなく、一緒に活動するメンバーに対しても基本の接し方は同じでマイペースですね。
マネジメントは得意ではないんですよ。他のメンバーが私を分析していうには、「のほほんとしている」とか「ぐでんとしてる」とか(笑)。私がゆるい雰囲気なので楽でいられるみたいです。
リーダーシップって、何かしたいと思ったときに必要な人を口説けるかどうか、そういうときに真価が問われるんじゃないかと思います。私はそもそも内気なタイプで、うちの団体に入ってと勧誘するのも苦手なんですけど、ここぞというときは恋人を口説くぐらいの思いでぶつかった方がいいとアドバイスされたことがあって、それは胸に刻んで自分を奮い立たせています。
今後もまだまだ活動を充実させていくつもりです。準備中のプロジェクトに、ホームレスになる入口を封じる一策としてのシェルター設立があるんです。ホームレスになりそうになった人が最後の1,000~2,000円のお金をはたいて何をするかというと、ネットカフェやファーストフード店にとどまって何とか踏ん張る。でも、これはお金の使い方としてもったいないので、あの場所に行けばとりあえず大丈夫と思えるシェルターを作りたいんです。
それぞれの居室、温かい食事が用意されていて、医療スタッフも常駐している。そこに住民票を持つことができて、働きながら生活できる、そういう自立を導くための場所です。設立には多額のお金が必要なので、企業さんの協力も仰いでいきたいですね。数年後をめどに実現できればと思っています。
WEB限定コンテンツ
(2015.6.23 大阪・コクヨ梅田オフィスにて取材)
NPO法人「Homedoor(ホームドア)」は「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造を作る」ことをビジョンに掲げ、野宿生活者(ホームレス)をはじめとする生活困窮者への就労支援・生活支援、ホームレス化予防事業、ホームレス・生活保護問題に関する啓蒙活動などに取り組んでいる。拠点は大阪市北区。2010年4月設立。http://www.homedoor.org
* 他のシェアサイクルの事業者との相互乗り入れも実現し、自転車数は全体で115台ほど。拠点数は18カ所。(2015年6月現在)
** 収入
Homedoorが支払う賃金は時給838〜950円。就労者は都合に合わせて週1~5日、1日8時間程度を限度に働くことができる。
*** HUBgasa
寄付された不要なビニール傘をホームレスの人や生活保護受給者がリメイクして販売する。(写真提供:Homedoor)
川口加奈(かわぐち・かな)1991年、大阪府高石市生まれ。大阪市立大学卒業。14歳でホームレス問題に出会い、ホームレス襲撃事件の根絶をめざし、炊出しや100人ワークショップなどの活動を開始。19歳でHomedoorを設立し、シェアサイクルHUBchari事業等でホームレスの人や生活保護受給者累130名以上に就労支援を提供する。世界経済フォーラム(通称・ダボス会議)のGlobal Shapersや、ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013若手リーダー部門にも選出される。
※当記事はWORKSIGHTの提供記事です
WORKSIGHT
問いを投げかけてメンバーの自主性を引き出す
Homedoorを設立して最初にスタートしたプロジェクトは、ホームレスの人たちが修理した自転車をレンタルするシェアサイクルシステム「HUBchari(ハブチャリ)」でした。
私はホームレスの方を親しみを込めて「おっちゃん」と呼んでいるんですけど、おっちゃんたちはみんな自転車修理が得意なんですよね。それを活かした仕事を作りたいということで生まれたアイデアなんですけど、同時に街中の自転車の放置問題も解決できるし、一般市民に手軽な移動手段も提供できる。これはうまくいきそうだというひらめきがありました。
とはいえ、実現にはお金も人手も必要です。いろいろな壁を乗り越えて、ゼロから1を生み出すには目の前のことに淡々と取り組むしかありません。特に私たちの活動の場合、数字的な成果を求め出すとモチベーションの波にとらわれて、支援が均一でなくなったり、路上脱出を強制する圧力になりかねない。マイペースに、淡々と、そしてそれをいかに長く、均一に続けられるか。そこは重要なポイントかなと思っています。
【参考記事】日本の貧困は「オシャレで携帯も持っている」から見えにくい
自主性を尊重することがプロジェクトへの前向きな姿勢を生む
もう1つ、活動する上で心掛けているのはおっちゃんたちに問いを投げかけることでしょうか。「これやって」ではなく、「こんなんやったらどうかな?」「これやれる?」とか。本人の自主性を尊重することがプロジェクトへの前向きな姿勢につながるように思います。
それから、おっちゃんたちをお客様扱いしないのもHomedoorの特徴ですね。立っている者は親でも使えという感じなので、「ここに来るとこき使われるわ」とみんなこぼしてます(笑)。でも、おっちゃんたちもそう言いながら喜んで来てくれるんですよね。軽口が叩けるくらい信頼関係ができているということだと思います。
それくらいのつながりができれば、ホームレスを卒業した人に現場リーダーをお願いします。例えば駅前の自転車の整理業務といった仕事も行っていますが、その現場の管理はお任せしちゃいます。今は現場のスタッフが55名ほど、うち4名が現場リーダーとして作業を取り仕切ってくれています。現場に権限を委譲して、おっちゃんのケアはおっちゃんでやってもらう方がスムーズに行くことも多いです。
そうした現場スタッフの努力のかいもあって、HUBchariは自転車が足りないほど利用者が増えました。* さらに企業さんのご協力をもらって、拠点や自転車を増やせたらいいなと思っています。将来的に自転車に企業広告を載せることにもチャレンジしていきたいです。
おっちゃんたちからも、「なじみ深い自転車修理を仕事にできてうれしい」「定期的な収入** になるので少しずつお金を貯めて路上脱出を目指せる」といった好意的な声が多く寄せられていますが、何といっても、お客さんとの交流が生きる力につながっているようです。「接客は苦手だと思っていたけど、お客さんと話すうちに楽しくなってきた」「お客さんがお金を出して借りてくださっているのに、ありがとうと言ってくれることに感激する」というおっちゃんもいますよ。
試しにやってみようと始めて定着した事業も
釜Meetsも一定の参加者が集まる、定着プロジェクトの1つになりました。学校や企業などの依頼を受けて開催するものと自主開催とで分かれていて、前者では1回あたり10人から、多いときは90人くらいの参加者がいます。後者は20~40人くらいが集まります。
自主開催の場合のスケジュールは10時スタートで、釜ヶ崎やホームレスに関するワークを行った後、街歩き、炊き出し参加、最後にワークショップを行って16時ごろ終了という具合です。依頼型の開催は要望に応じて調整します。
釜Meetsもきっかけは、おっちゃんたちが「釜ヶ崎のことを若い子に知ってほしい。俺が案内したるから」と言ってくれたことにあります。釜ヶ崎って気になるけど何となく怖いし、1人じゃ行けない、でもちゃんと知りたいというニーズを持つ人は私の周りにいたので、じゃあそれを結び付けて試しにやってみようと始めたら意外に参加者が途絶えず、ずっと続いているという状態なんです。
話しながら街を歩き回るのは体力が必要で、参加費もそんなに取れるものじゃないですし、正直見合わない事業ではあるのですが、おっちゃんたちの期待もあるし、参加者のニーズもあるので、そう簡単にやめることはできません。
課題を設定して解決を図る逆算思考を重層的に組み合わせていく
どんな事業も思いがけない展開を見せたり試行錯誤の連続だったりしますけど、社会構造を変えたいという課題をまず的確に理解した上で、その解決のために何をすべきかという逆算思考は大切にしています。
【参考記事】世界人口の半分と同じ富が62人の富豪に集中
そこから導き出されたのが「出口作り」「入口封じ」「啓発」という事業の3本柱なんです。計画を前提に、何ができるか、何が近道かを考える。私たちの場合は、その上でさらに問題と問題を掛け合わせていきます。ホームレス問題の解決だけでなく、HUBchariだったら自転車問題も解決できるし、HUBgasa(ハブガサ)*** ならビニール傘が年間1億3,000万本消費されるという廃棄物問題や環境問題も射程に入れることができる。こういう発想が問題の根本的な解決、社会イノベーションにつながるように思います。
人と人とのつながりの中で自然と信頼が獲得できた
ただ、私たちはイノベーションや社会貢献はあまり意識していなくて、路上生活から脱出するときの選択肢を幅広く提供することを一番大切にしています。選択肢が多くあった方が響くものがあると思うんですね。路上脱出のきっかけになるものは千差万別で、どこにその人のスイッチがあるかは一概に言えませんから。
例えば、あるおっちゃんはぼさぼさの長髪を無造作に結んでいて、面接時の印象がよくないから髪を切ったほうがいいと言っても、かたくなに切らなかったんです。あるとき、その人とホームレスの啓発活動の一環で愛媛へ講演に行ったら、おっちゃんはその足でお墓参りに向かったんですね。
おっちゃんはかつて車いすの女の子の登下校をボランティアで手伝っていたのですが、その子がおっちゃんの結んだ髪を「しっぽ」と触って遊んでいたそうです。その子が亡くなって初めてお墓参りが叶って、墓前で髪を切ることを報告できた。そこでようやくおっちゃんは髪を切ることを自分に許したんでしょう。愛媛から帰ってすぐ散髪して、就職活動を経て仕事を見つけられました。そういうケースもあるんです。
もちろんHUBchariやHUBgasaのような中間的就労の場の提供が功を奏するケースも多くありますが、いずれにしろ一方的な押し付けで自立を促すのではなくて、おっちゃんたちに寄り添いながら自立を見守っていきたいと思っています。そういう心掛けで、人と人とのつながりの中で自然と地域での信頼も獲得できてきたという感じでしょうか。今は梅田のおっちゃんたちはほとんど私たちのことを知ってくれています。1人ひとりと誠実に向き合ったら、それが伝播していくのだと思います。
マネジメントを意識しないゆるさが風通しのいい雰囲気を作る
おっちゃんたちに対してだけでなく、一緒に活動するメンバーに対しても基本の接し方は同じでマイペースですね。
マネジメントは得意ではないんですよ。他のメンバーが私を分析していうには、「のほほんとしている」とか「ぐでんとしてる」とか(笑)。私がゆるい雰囲気なので楽でいられるみたいです。
リーダーシップって、何かしたいと思ったときに必要な人を口説けるかどうか、そういうときに真価が問われるんじゃないかと思います。私はそもそも内気なタイプで、うちの団体に入ってと勧誘するのも苦手なんですけど、ここぞというときは恋人を口説くぐらいの思いでぶつかった方がいいとアドバイスされたことがあって、それは胸に刻んで自分を奮い立たせています。
今後もまだまだ活動を充実させていくつもりです。準備中のプロジェクトに、ホームレスになる入口を封じる一策としてのシェルター設立があるんです。ホームレスになりそうになった人が最後の1,000~2,000円のお金をはたいて何をするかというと、ネットカフェやファーストフード店にとどまって何とか踏ん張る。でも、これはお金の使い方としてもったいないので、あの場所に行けばとりあえず大丈夫と思えるシェルターを作りたいんです。
それぞれの居室、温かい食事が用意されていて、医療スタッフも常駐している。そこに住民票を持つことができて、働きながら生活できる、そういう自立を導くための場所です。設立には多額のお金が必要なので、企業さんの協力も仰いでいきたいですね。数年後をめどに実現できればと思っています。
WEB限定コンテンツ
(2015.6.23 大阪・コクヨ梅田オフィスにて取材)
NPO法人「Homedoor(ホームドア)」は「ホームレス状態を生み出さない日本の社会構造を作る」ことをビジョンに掲げ、野宿生活者(ホームレス)をはじめとする生活困窮者への就労支援・生活支援、ホームレス化予防事業、ホームレス・生活保護問題に関する啓蒙活動などに取り組んでいる。拠点は大阪市北区。2010年4月設立。http://www.homedoor.org
* 他のシェアサイクルの事業者との相互乗り入れも実現し、自転車数は全体で115台ほど。拠点数は18カ所。(2015年6月現在)
** 収入
Homedoorが支払う賃金は時給838〜950円。就労者は都合に合わせて週1~5日、1日8時間程度を限度に働くことができる。
*** HUBgasa
寄付された不要なビニール傘をホームレスの人や生活保護受給者がリメイクして販売する。(写真提供:Homedoor)
川口加奈(かわぐち・かな)1991年、大阪府高石市生まれ。大阪市立大学卒業。14歳でホームレス問題に出会い、ホームレス襲撃事件の根絶をめざし、炊出しや100人ワークショップなどの活動を開始。19歳でHomedoorを設立し、シェアサイクルHUBchari事業等でホームレスの人や生活保護受給者累130名以上に就労支援を提供する。世界経済フォーラム(通称・ダボス会議)のGlobal Shapersや、ウーマン・オブ・ザ・イヤー2013若手リーダー部門にも選出される。
※当記事はWORKSIGHTの提供記事です
WORKSIGHT