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米海軍、南シナ海で3回目の対中「航行の自由」作戦を計画

ニューズウィーク日本版 2016年4月4日 10時44分

関係筋が1日、ロイターに明らかにしたところによると、米海軍は4月上旬に、南シナ海で中国が主権を主張する人工島から12カイリ内に軍艦を派遣する「航行の自由」作戦を計画している。実施されれば、同作戦は昨年10月と今年1月に続き、3回目となる。この報道を受け、他の米当局者らは近く作戦が実施される可能性に否定的な見方を示した。ただ、米国は中国の主張に根拠はないとして、引き続きこの問題に対応していく方針であることを明確にした。ある米政権当局者は2日、「南シナ海で自然に形成された土地に関する主権争いで、いずれの立場も取らないという、われわれが長年維持してきた姿勢に変わりはない」と指摘。「国際法で認められている権利と自由の違法な制限につながる海洋における主張に対処するため、われわれは定期的に世界中でそうした作戦を実施しており、南シナ海も対象になる」と述べた。南シナ海では現在、米海軍の空母「ジョン・C・ステニス」が活動しているが、同当局者によると、次の作戦はより小型の軍艦になる可能性があるという。また専門家によると、作戦はスプラトリー(南沙)諸島のミスチーフ礁周辺で実施される可能性がある。同礁では中国が滑走路の建設を進めている。

[2日 ロイター]


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