<『ファインディング・ドリー』を抑えて首位の『ローグ・ワン』は、なぜ中国の若い世代にウケないのか>
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が、2016年の全米年間興行収入で『ファインディング・ドリー』を抜き、首位に躍り出た。
米ボックス・オフィス・モジョによると、『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品である同作は、1月13~15日の3日間でさらに1330万ドルを稼いだ。先月16日の公開以来、5週目にして国内興行収入は4億9880万ドルに達し、公開から1カ月で5億ドルを超える見込みだ。
【参考記事】キャリー・フィッシャー死去、でも「2017年にまた会える」
【参考記事】「ハン・ソロとレイア姫」の不倫を女優本人が暴露
昨年6月に公開されたディズニー/ピクサーのアニメ映画『ファインディング・ドリー』の興行収入4億8600万ドルを上回った。
ディズニーにとっては朗報だ。2016年の年間トップ5のうち、4タイトルをディズニー系が独占した。
3位はディズニーのマーベル・スタジオが製作した『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。2016年年間で4億800万ドルだった。
ディズニーのアニメ映画を実写化した『ジャングル・ブック』は3億6400万ドルを稼ぎ5位にランクイン。4位に食い込んだユニバーサル・スタジオのアニメ映画『ペット』が3億6800万ドルで、僅かに及ばなかった。
世界興行収入では、10億1500万ドルを稼いだ『シビル・ウォー』が現時点で首位だ。ただし全米や世界で公開中の『ローグ・ワン』の興行収入はすでに9億8000万ドルに達しており、『シビル・ウォー』を追い抜く可能性がある。
北京プレミアまで開催したのに
気になるのは、ディズニーとルーカスフィルムが製作し2015年12月に公開された前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に比べると、中国で『ローグ・ワン』が不振な点だ。中国で知名度のあるドニー・イェンとチアン・ウェンの2人の中国人俳優を起用したうえ、彼らの宣伝用にわざわざ北京プレミアまで開催したにしては、盛り上がりに欠けている。
米誌バラエティによると、『ローグ・ワン』の公開から2週間の中国での興行収入は5270万ドル。『フォースの覚醒』は初の週末だけで5320万ドル、最終的に1億2400万ドルを稼いだ。
【参考記事】米英メディア、『フォースの覚醒』先行上映の映画評(ネタばれなし)
あるアナリストがハリウッド情報サイト「TheWrap」に語ったところ、中国で『スター・ウォーズ』の興行成績が振るわない原因の1つは、1970~80年代に公開されたオリジナル・トリロジー(旧3部作)が中国では上映されなかったから。ジョージ・ルーカス監督のSFサーガに馴染みがある映画ファンはそれほどいないわけだ。(ただし1999~2005年に公開されたプリクエル・トリロジー[新3部作]は中国でも公開された)
【参考記事】3分でわかるスター・ウォーズ過去6作の物語
中国の映画産業とハリウッドに関するウェブサイト「China Film Insider」のジョナサン・パピシュは、こう語った。「『スター・ウォーズ』シリーズについて、中国人の観客は二極化している。新3部作をリアルタイムで見たり、旧3部作をどうにか自力で見たりした人々は、続編にも一応の敬意を払う。ところが大ヒットの頼みの綱である新世代の映画ファンにしてみれば、オリジナルのストーリーなんてどうでもいいんだ」
トゥファイエル・アーメド
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が、2016年の全米年間興行収入で『ファインディング・ドリー』を抜き、首位に躍り出た。
米ボックス・オフィス・モジョによると、『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ作品である同作は、1月13~15日の3日間でさらに1330万ドルを稼いだ。先月16日の公開以来、5週目にして国内興行収入は4億9880万ドルに達し、公開から1カ月で5億ドルを超える見込みだ。
【参考記事】キャリー・フィッシャー死去、でも「2017年にまた会える」
【参考記事】「ハン・ソロとレイア姫」の不倫を女優本人が暴露
昨年6月に公開されたディズニー/ピクサーのアニメ映画『ファインディング・ドリー』の興行収入4億8600万ドルを上回った。
ディズニーにとっては朗報だ。2016年の年間トップ5のうち、4タイトルをディズニー系が独占した。
3位はディズニーのマーベル・スタジオが製作した『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』。2016年年間で4億800万ドルだった。
ディズニーのアニメ映画を実写化した『ジャングル・ブック』は3億6400万ドルを稼ぎ5位にランクイン。4位に食い込んだユニバーサル・スタジオのアニメ映画『ペット』が3億6800万ドルで、僅かに及ばなかった。
世界興行収入では、10億1500万ドルを稼いだ『シビル・ウォー』が現時点で首位だ。ただし全米や世界で公開中の『ローグ・ワン』の興行収入はすでに9億8000万ドルに達しており、『シビル・ウォー』を追い抜く可能性がある。
北京プレミアまで開催したのに
気になるのは、ディズニーとルーカスフィルムが製作し2015年12月に公開された前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』に比べると、中国で『ローグ・ワン』が不振な点だ。中国で知名度のあるドニー・イェンとチアン・ウェンの2人の中国人俳優を起用したうえ、彼らの宣伝用にわざわざ北京プレミアまで開催したにしては、盛り上がりに欠けている。
米誌バラエティによると、『ローグ・ワン』の公開から2週間の中国での興行収入は5270万ドル。『フォースの覚醒』は初の週末だけで5320万ドル、最終的に1億2400万ドルを稼いだ。
【参考記事】米英メディア、『フォースの覚醒』先行上映の映画評(ネタばれなし)
あるアナリストがハリウッド情報サイト「TheWrap」に語ったところ、中国で『スター・ウォーズ』の興行成績が振るわない原因の1つは、1970~80年代に公開されたオリジナル・トリロジー(旧3部作)が中国では上映されなかったから。ジョージ・ルーカス監督のSFサーガに馴染みがある映画ファンはそれほどいないわけだ。(ただし1999~2005年に公開されたプリクエル・トリロジー[新3部作]は中国でも公開された)
【参考記事】3分でわかるスター・ウォーズ過去6作の物語
中国の映画産業とハリウッドに関するウェブサイト「China Film Insider」のジョナサン・パピシュは、こう語った。「『スター・ウォーズ』シリーズについて、中国人の観客は二極化している。新3部作をリアルタイムで見たり、旧3部作をどうにか自力で見たりした人々は、続編にも一応の敬意を払う。ところが大ヒットの頼みの綱である新世代の映画ファンにしてみれば、オリジナルのストーリーなんてどうでもいいんだ」
トゥファイエル・アーメド