<チャールズ皇太子を飛び越えて国王になる可能性もあるウィリアム王子のさぼり癖が露呈して、英王室の未来は危ういと嘆く声も>
英王室の王位継承順位で第2位のウィリアム王子。不人気なチャールズ皇太子に代わって、飛び越し即位の可能性も取り沙汰されているが、たびたび問題になるのが「公務嫌い」だ。34歳の王子は今週初め、スイス・アルプスで仲間たちとスキー旅行を満喫。羽目をはずした豪遊ぶりが問題になり、この調子では英王室の未来は危ういとの声まで上がっている。
【参考記事】英女王の体調不良で「次は誰?」のざわめき
何が不評を買ったのか。ウィリアム王子が仲間たちと訪れたのはスイスの高級リゾート地、ベルビエ。昼間からゲレンデでビール、ワイン、若者の間で大流行りの強烈な酒「イェーガーボム」付きのランチパーティーを楽しみ、ディナーの後はナイトクラブに繰り出して、朝までどんちゃん騒ぎをしたという。パーティーには若い女性たちも加わった。その1人、オーストラリア出身のセクシーなモデル、ソフィー・テイラーが王子とゲレンデでハイタッチする場面が盗み撮りされ、大衆紙が一斉にこのネタに食いついた。ナイトクラブで90年代の懐メロに合わせて乗り乗りで踊る王子の姿も、クラブの客たちにスマホで撮影され、ネット上にリークされた。
圧倒的に少ない「勤務日」
ウィリアム王子の妻、キャサリン妃はこの旅行には同行せず、ロンドンのケンジントン宮殿で幼いジョージ王子、シャーロット王女と共に過ごしたと、大衆紙サンは報じた。
【参考記事】英ウィリアム王子がゲイ向け有力誌の表紙に
だが問題になっているのは妻子を置いて遊びに行ったことではない。ウィリアム王子がスイスで羽根を伸ばしている頃、ロンドンのウェストミンスター寺院ではコモンウェルス・デー(英連邦記念日)の式典が執り行われ、英王室の主立ったメンバーが勢揃いしていた。
【参考記事】トランプ「異例の招待」に英国民猛反発でエリザベス女王の戸惑い
王室の報道官はウィリアム王子もキャサリン妃もこの式典に出席する予定はなかったと強調したが、「式典をさぼるとはけしからん!」の声は収まらない。サンの一面には「さぼり王」との見出しが躍り、ウィリアム王子はまともに公務を務める気があるのかと、大衆紙は連日一面トップでこの問題を報じている。
【参考記事】習近平主席訪英の思惑――「一帯一路」の終点
ウィリアム王子は、公務を行った日数も少ない。今年に入ってからはたった13日。高齢のエリザベス女王がこなした24日より大幅に少なく、弟のハリー王子と比べても4日少ない。昨年、女王はなんと332日も公務を果たしたが、ウィリアム王子はわずか188日だ。
紙版・電子版共に最も人気がある英紙デイリー・メールには、王子の姿勢は世論の王室離れを加速させかねないという意見記事が掲載された。
「王子たちは2人とも王室のメンバーであることを自分たちに都合よく解釈し、ありとあらゆる特権や恩恵を享受して、楽しそうな公務だけ選んでこなしている」と同誌の記者は苦言を呈している。「この姿勢は正さなければ、致命的な過ちとなりかねず、世論が王室に反感を持つことさえあり得る」
「致命的」は言い過ぎにしても、記事の主張には一定の根拠がある。昨年、大衆紙がウィリアム王子の「公務嫌い」を報じた直後には、英調査機関Ipsos MORIの世論調査で、ウィリアム王子の仕事ぶりに満足していると答えたイギリス人が4年前の前回調査と比べ10ポイント減ったからだ。
ジェーソン・ルミエール
英王室の王位継承順位で第2位のウィリアム王子。不人気なチャールズ皇太子に代わって、飛び越し即位の可能性も取り沙汰されているが、たびたび問題になるのが「公務嫌い」だ。34歳の王子は今週初め、スイス・アルプスで仲間たちとスキー旅行を満喫。羽目をはずした豪遊ぶりが問題になり、この調子では英王室の未来は危ういとの声まで上がっている。
【参考記事】英女王の体調不良で「次は誰?」のざわめき
何が不評を買ったのか。ウィリアム王子が仲間たちと訪れたのはスイスの高級リゾート地、ベルビエ。昼間からゲレンデでビール、ワイン、若者の間で大流行りの強烈な酒「イェーガーボム」付きのランチパーティーを楽しみ、ディナーの後はナイトクラブに繰り出して、朝までどんちゃん騒ぎをしたという。パーティーには若い女性たちも加わった。その1人、オーストラリア出身のセクシーなモデル、ソフィー・テイラーが王子とゲレンデでハイタッチする場面が盗み撮りされ、大衆紙が一斉にこのネタに食いついた。ナイトクラブで90年代の懐メロに合わせて乗り乗りで踊る王子の姿も、クラブの客たちにスマホで撮影され、ネット上にリークされた。
圧倒的に少ない「勤務日」
ウィリアム王子の妻、キャサリン妃はこの旅行には同行せず、ロンドンのケンジントン宮殿で幼いジョージ王子、シャーロット王女と共に過ごしたと、大衆紙サンは報じた。
【参考記事】英ウィリアム王子がゲイ向け有力誌の表紙に
だが問題になっているのは妻子を置いて遊びに行ったことではない。ウィリアム王子がスイスで羽根を伸ばしている頃、ロンドンのウェストミンスター寺院ではコモンウェルス・デー(英連邦記念日)の式典が執り行われ、英王室の主立ったメンバーが勢揃いしていた。
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王室の報道官はウィリアム王子もキャサリン妃もこの式典に出席する予定はなかったと強調したが、「式典をさぼるとはけしからん!」の声は収まらない。サンの一面には「さぼり王」との見出しが躍り、ウィリアム王子はまともに公務を務める気があるのかと、大衆紙は連日一面トップでこの問題を報じている。
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ウィリアム王子は、公務を行った日数も少ない。今年に入ってからはたった13日。高齢のエリザベス女王がこなした24日より大幅に少なく、弟のハリー王子と比べても4日少ない。昨年、女王はなんと332日も公務を果たしたが、ウィリアム王子はわずか188日だ。
紙版・電子版共に最も人気がある英紙デイリー・メールには、王子の姿勢は世論の王室離れを加速させかねないという意見記事が掲載された。
「王子たちは2人とも王室のメンバーであることを自分たちに都合よく解釈し、ありとあらゆる特権や恩恵を享受して、楽しそうな公務だけ選んでこなしている」と同誌の記者は苦言を呈している。「この姿勢は正さなければ、致命的な過ちとなりかねず、世論が王室に反感を持つことさえあり得る」
「致命的」は言い過ぎにしても、記事の主張には一定の根拠がある。昨年、大衆紙がウィリアム王子の「公務嫌い」を報じた直後には、英調査機関Ipsos MORIの世論調査で、ウィリアム王子の仕事ぶりに満足していると答えたイギリス人が4年前の前回調査と比べ10ポイント減ったからだ。
ジェーソン・ルミエール