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「宇宙人!?」ミシガン州を突如襲った謎の光の正体は...

ニューズウィーク日本版 2018年1月18日 16時45分

<「爆撃かUFOの襲来か!?」 大地を揺らし空をオレンジ色に染め、火球はどこへともなく消えていった...>

不気味に光る空と消えた謎の物体

1月16日夜、何の前触れもなくアメリカ・ミシガン州が揺れた。震度2の揺れとともに同州南東部の空は明るく輝き、住民たちは何が起こっているのか理解できなかった。

運転中に謎の光に遭遇したダニー・マクウェン・ジュニアは「火花を散らしながら爆発した。私はどうしていいか分からなかった。どこからともなく現れた炎が消え、空がこんなにもオレンジ色になっていて奇妙な光景だった」と地元紙デトロイト・ニュースに語った。

INCREDIBLE - Possible meteor streaks through sky in Sterling Heights https://t.co/Ql1yIa7WeT (VIDEO: Kristen Donahue VanRosenberg) pic.twitter.com/kE7gZ6a0Lp— Local 4 WDIV Detroit (@Local4News) 2018年1月17日


この瞬間を捉えた映像は街に設置されていたカメラや住民によって多数報告されている。不安に駆られた住民からは、爆弾や宇宙人の襲来を疑う声もあった。


Mike Austin-YouTube


A flying saucer? A shooting star? Nope: That bright light in the sky in southeast Michigan last night was a meteor: https://t.co/jghH63bcQp pic.twitter.com/QXzxa0Hl2S— ABC News (@ABC) 2018年1月17日


Yoooo did Michigan just get hit with a meteor? A bomb? A UFO? WHAT IS GOING ON— slashley (@dundunduntonnn) 2018年1月17日

(ミシガンにヒットしたのは流星?爆弾?UFO? 何が起きているの?)



正体は激レア流星

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、午後8時8分に隕石が大気圏に突入したと発表。米地質調査所(USGS)によると、この流星は南東部のニューヘブンという村の上空を約8キロメートル進んだ。「これは間違いなく流星だ」と、アラバマ州のマーシャル宇宙飛行センターのビル・コークは説明している。

Brilliant Fireball Shakes Southeastern Michigan with 2.0 Earthquake https://t.co/AWaJjcknIW pic.twitter.com/6kogUoqjUn— SPACE.com (@SPACEdotcom) 2018年1月18日



コークの見方では、ミシガン上空を横切った流星は直径1~2ヤード(約1~2メートル)の大きさと言う。大気圏に突入し、高温になり火球として光を放ちながら溶けた。コークが言うには、この大きさの物体は少なくとも1カ月に1度は大気圏に突入している。ただ、ほとんど人の目につくことはない。「ミシガンのような地域で、非常にレアだ」

流星の出現直後からSNSには、流星が明滅する様子を捉えたビデオが溢れた。盛り上がりは過熱し、なんと流星自体を名乗る「The Michigan Meteor」といツイッターアカウントまで出現した。

Wow I'm pretty popular #meteor— The Michigan Meteor (@MichiganMeteor) 2018年1月17日

(The Michigan Meteorのツイート「私がかなり有名になってる」)


NASAの説明では、流星は大気との摩擦によって白熱し、数秒間輝きながら燃え尽きるのが流れるように見える。一方、隕石はこれが地表に落下したものだ。

ミシガンの流星についてコークは「恐らく南東部に隕石がある」と予測する。ここからは「メテオハンター(流星ハンター)たちの力の見せどころだ」

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ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

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