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ハリー王子の元カノが結婚に尻込みしたワケ

ニューズウィーク日本版 2018年3月28日 15時17分

<ヘンリー王子は5月、めでたくメーガン・マークルと結婚する。過去には結婚を噂されたセレブもいたが、ヘンリーの伝記作家によれば、どれもままならない恋だった>

5月19日に、米女優メーガン・マークルとの結婚が予定されているイギリスのヘンリー王子。まさにおとぎ話のようなハッピーエンドだ。だが33歳の王子にとって、恋愛は必ずしも思い通りにいくものではなかった。

36歳のマークルとつきあう以前にも、ヘンリーには超セレブな恋人が2人いた。まず、2004~2011年に交際したジンバブエの富豪チャールズ・デイビーの娘チェルシー・デイビー。そして、2012~2014年にかけて交際したモデル兼女優のクレシダ・ボナスだ。


ジンバブエの富豪チャールズ・デイビーの娘チェルシー・デイビー(2009年11月) Eddie Keogh-REUTERS

3月20日に出版されたヘンリーの伝記『ヘンリー:人生、喪失、愛』の著者で作家のケイティー・ニコルによれば、2人との関係は結婚に適したものではなかったという。

「ヘンリーはチェルシー・デイビーに夢中で、デイビー家の敷地にある木の幹に2人の名前を刻んだほど」と、ニコルは本誌に語った。「彼はチェルシーのことを永遠に共に過ごす相手だと思っていた。私が思うに、チェルシーは彼にふさわしい女性だったけど、タイミングが悪かった。チェルシーが王女としての人生を望んでいなかったということもある」

ヘンリーとデイビー(32)の関係は時に波乱含みだったと言われるが、ヘンリーは公の場でも彼女に誠意を示した。2011年に行われた、兄ウィリアム王子とケイト・ミドルトンの結婚式にもデイビーと出席した。

「皮肉なことに、デイビーは、王室の結婚式に出席し、その様子を間近で見たことで、自分には無理だと気付いてしまった」と、ニコルは言う。

この関係には万に一つの可能性もない

「2人は2015年に関係をやり直そうとした。ヘンリーは環境保護活動でアフリカに行ったときにケープタウンに寄ってチェルシーと会った。それは最後の努力だったと私は聞いた。2人は悟ったのだろう。友人でいたほうがいい、この関係には万に一つの可能性もない、と。2人ともすでに新しい人生に踏み出し、あまりにも多くのことがあった」

ヘンリーが新人女優クレシダ・ボナス(現在29歳)に出会ったのは、2012年。従姉妹のユジーニー・オブ・ヨーク王女の紹介だったという。ニコルによれば、ヘンリーはボナスに首ったけだったがボナスはそれほどでもなく、2014年に別れた。


女優のクレシダ・ボナスは、王子と結婚するほどはヘンリーを愛していなかった(2014年9月) Stefan Wermuth-REUTERS

「クレシダの友人や家族にたくさんインタビューしたけれど、彼女はヘンリーをそれほど愛していなかった、と言われた」と、ニコルは言う。「クレシダとヘンリーは愛し合っていたし、とても幸せだった。でもクレシダが本当に望んでいたのは女優になることだったので、ヘンリー王子のガールフレンド扱いされることを嫌がっていたと思う」



ボナスは、アリシア・ヴィキャンデル、ジュディ・デンチが出演した映画『チューリップ・フィーバー(原題)』に顔を出している。王室の専門家によると、彼女は王子との結婚の噂にとても困惑していたという。

「彼女はヘンリーを愛していたけれど、ボナスに非常に近い人から聞いた話では、王子の婚約者であることに伴う犠牲を払うほどではなかった」と、ニコルは言う。

「家族が結婚の噂について話を始めると、ボナスはすぐに話を中断させて、まだ早すぎると言っていた。2人が結婚にいたる可能性が本当にあったとは思えない。彼女にはその気がなかったから」


トゥファエル・アフメド

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