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少女の髪の毛をかき分けると...もぞもぞ蠢く「シラミ」がびっしり! 駆除業者の投稿に大きな注目

ニューズウィーク日本版 2023年10月7日 16時14分

<先進国、途上国を問わずに現代でも世界中の人々、特に子供たちを悩ませているアタマジラミだが、これを駆除する動画が注目を集めている>

髪の毛をかき分けてみると、そこにはシラミがびっしり......。そんな「衝撃的」な動画が、TikTokで1000万回以上再生され、大きな注目を集めている。これは、米テキサス州のアタマジラミ駆除業者であるミランダ・デイビス(アカウント名「theliceangels」)が、駆除の様子とともに投稿したもの。苦手な人にとっては、閲覧要注意の動画だ。

■【動画】閲覧注意:少女の頭に寄生したアタマジラミがびっしり...駆除前の様子と、駆除の様子

駆除作業中の動画には最初、薬剤が髪の毛に塗布された少女の後頭部が映っている。次に、デイビスが少女の長い髪を細かい櫛で溶かす。すると、そこには数えきれないほどおびただしい数のシラミが現れる。

別の動画でデイビスは、何年もシラミに悩まされ続けてきた少女が自信を取り戻せるように、無料で駆除をしたと語っている。

米国小児科学会は、アタマジラミは不衛生が原因ではなく、病気を蔓延させるものでもないとする臨床報告書を発表している。しかし、シラミに悩む当人にとっては、間違いなく大きなストレスとなる。

同報告書によれば、メスのシラミの寿命は3~4週間で、成熟すると卵を1日に10個産む。卵は、シラミが作り出す糊のような物質で髪の毛の根元にしっかりと付着し、体温によって8~9日で孵化する。

孵化したシラミは9~12日で成虫になり、メスのシラミは2週間以内に交尾し、卵を産み始める。対処しなければこのサイクルが3週間ごとに繰り返され、たちまち手に負えない数のシラミに寄生されることになる。

アタマジラミの寄生は子供に多い傾向があるが、報告書によると幼児や青年期の子供は、かゆみを感じる4~6週間前にアタマジラミに感染している可能性が高い。かゆみはシラミの唾液に対するアレルギー反応だという。

「何兆匹もいそう...」同情と称賛が集まる

シラミの駆除剤は薬局で購入できるが、動画の少女のように特別な助けが必要な人もいる。この動画には、「いいね」が36万6000件以上、コメントが4000以上寄せられており、多くのユーザーがデイビスを称賛している。

「何カ月もシラミに悩まされ、人生で最もストレスの多い辛い時期だった。この女の子にとても同情する」と、自身の経験を語るものや、「あれは何百万どころではない...何兆匹もいそう...あるいはそれ以上だ」という投稿もあった。さらに別のユーザーは、「良いこともある。それは、この少女を助けてくれたあなたのような人がいることだ」とデイビスをたたえた。



ルーシー・ノタラントニオ

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