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パリスがブリトニー、コートニーは妹に...「有名人が有名人に仮装」が大流行のハロウィンで「最低のマリリン」と酷評されたのは誰?

ニューズウィーク日本版 2023年11月6日 15時20分

<全米映画俳優組合がストライキ中で、映画やドラマのキャラクターに扮することが規制された今年のハロウィン。パリス・ヒルトンやジェシカ・アルバがブリトニー・スピアーズになりきるなど、実在する人物に仮装するセレブが目立った>

今年のハロウィンも、多くのセレブが趣向を凝らした仮装を披露し、本気度の高い豪華絢爛なコスプレでファンを楽しませてくれた。

【写真】【動画】パリスとジェシカはブリトニー、コートニーは妹キムに...「セレブがセレブに仮装」が今年のトレンド、誰が一番? 不評だったのは?

巷では今年もっとも話題になったバービー人形を実写化した映画『バービー』をテーマにした仮装が人気だったが、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)がストライキ中のため交渉相手である制作会社の映画やドラマのキャラクターに扮することが規制され、例年より少しトーンダウンしたハロウィンの仮装となった。

 

カントリー歌手ケルシー・バレリーニがマーゴット・ロビー演じる「バービー」に扮したものの全般的に映画のキャラクターを連想させるコスプレは少なく、実在する人物に扮するコスプレが目立った。

セレブがセレブを演じる苦肉の策が大流行りだった今年、注目されたのは暴露本が大ヒット中のあのお騒がせセレブだった。

パリス・ヒルトンは親友ブリトニーに仮装

毎年完成度の高いコスプレを披露して話題になるパリス・ヒルトンは、お騒がせセレブとしてかつて夜遊びを一緒に楽しんだ親友ブリトニー・スピアーズが2003年に発表したヒット曲「Toxic」のミュージック・ビデオ(MV)で披露した客室乗務員に仮装。

胸の部分に大胆なカットアウトを施したミニ丈の衣装を完璧に再現し、「ベストコスプレ」と絶賛された。インスタグラムでは代理出産で誕生した愛息子がパイロットに扮した初仮装も披露し、「愛らしい」とファンを熱狂させた。

パリスは、夫と息子と共に歌姫ケイティ・ペリーが、ラスベガスで行った常設公演で着用したキノコをイメージした真っ赤な衣装にも挑戦。髪型やメイクまでケイティに激似で、「本物そっくり」と驚きの声が上がった。

シースルー姿でブリトニー支持を表明したジェシカ・アルバ

10月24日に回顧録「The Women in Me」を出版して話題のブリトニーに扮したのはパリスだけではない。ジェシカ・アルバも、「Toxic」のMVでブリトニーが着用したラインストーンを全身に散りばめたシースルーのボディスーツで、赤裸々に過去を告白したブリトニーへの支持を表明。

大御所シェールに扮したクリスティーナ・アギレラ

歌姫クリスティーナ・アギレラは、シンガーで女優でもある大御所シェールの仮装を披露。80年代後半にシェールが大復活を遂げるきっかけとなった「If I Could Turn Back Time」のMVにインスパイアされた大胆な黒のボディスーツと網タイツ姿で、お尻も披露するなど迫力あるボディでファンを悩殺した。

コートニー・カーダシアンは10年前の妹を完コピ

お騒がせセレブ一家、カーダシアン家の長女コートニー・カーダシアンは、妊娠中の大きなお腹で妹キムの仮装に挑戦。元夫でラッパーのカニエ・ウェストとの間の長女ノースを妊娠中だった10年前にファッションの祭典「METガラ」でキムが着用したジバンシィの花柄ドレスを完全コピーし、レッドカーペットでキムが披露したのとまったく同じポーズを取る写真をインスタグラムで公開した。

 

不評を買ったケンダル・ジェンナーのマリリン変装

モデルとして活躍するカーダシアン家のケンダル・ジェンナーは、永遠のセックスシンボル、マリリン・モンローの仮装をインスタグラムで公開。過去にも雑誌の撮影でマリリンに扮したことがあるケンダルだが、今回はシンプルに黒のタートルネックのトップスでグラマラスなマリリンの雰囲気を表現した。しかし、華やかさやセクシーさに欠けるとの指摘が相次ぎ、「これまで見た中で最低のマリリン・モンロー」「似ていると思えないのは私だけ?」と不評を買った。

カイア・ガーバー&オースティン・バトラーは60年代のアイコン2人に

モデルのカイア・ガーバーとオースティン・バトラーのカップルは、60年代のアートとファッションのアイコンであるイーディ・セジウィックとアンディ・ウォーホルに扮したシックなカップルコーデで、パーティーに登場。髪型や小物など細部にまでこだわったスタイリッシュさで注目を集めたが、映画『エルヴィス』の演技が絶賛されたオースティンだけに「エルヴィスの仮装が見たかった」と残念がる声もあった。

[筆者]
千歳香奈子
北海道・札幌市出身。1992年に渡米し、カリフォルニア州サンタモニカ大学で写真を学ぶ。96年アトランタ五輪の取材アシスタントとして日刊スポーツ新聞社アトランタ支局に勤務。ロサンゼルス支局、東京本社勤務を経て99年よりロサンゼルスを拠点にハリウッドスターら著名人へのインタビューや映画、エンターテイメント情報等を取材、執筆している。日刊スポーツ新聞のサイトにてハリウッド情報や西海岸のトレンドを発信するコラムも寄稿中。著書に『ハリウッド・セレブ』(学研新書)。



千歳香奈子

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